スーパーミドル級8回戦
WBO世界 ミドル級13位 |
マット・コロボフ(ロシア) 戦績:20戦全勝12KO |
アメリカ同級 | グラディ・ブリュワー(アメリカ) 戦績:46戦30勝16KO16敗 |
マット・コロボフ対グラディ・ブリュワーの試合内容
北京オリンピックに出場した経験を持つサウスポーのマット・コロボフが、ベテランのグラディ・ブリュワーと対戦する新旧対決です。世界タイトル挑戦へ向け、全勝の快進撃を続けるテクニシャンのマット・コロボフに注目ですね。
試合は、マット・コロボフが上半身を振りながら右ジャブを叩き込み、左ストレートを顔面、左アッパーをボディへ打ち込む展開で始まります。一方のグラディ・ブリュワーは、距離を取りながら右ストレートを狙っているようです。
「コロボフのボクシングは、同じサウスポーのルシアン・ビュテに似てるなあ。自分から攻めるだけじゃなくて、引きつけてカウンターを狙うこともできるね。どっちが得意なのかな?」とマット・コロボフのボクシングに注目する管理人。どちらかと言えば、カウンターが得意な印象で、左ボディブローはめっちゃ強烈ですね。
【Photo:Top Rank】
ただ、この試合に関して言うと、グラディ・ブリュワーがマット・コロボフの強打を警戒して距離を取ろうとしているので、マット・コロボフは自分から積極的に攻めていますね。いろんなパンチを打てるボクサーで、どのパンチもめっちゃ破壊力がありそうです。
マット・コロボフが主導権を握り、迎えた5ラウンド中盤。マット・コロボフが強烈な左アッパーをボディに突き上げ、グラディ・ブリュワーの動きが鈍ります。一気に攻勢を強めるマット・コロボフは強烈なパンチを上下に打ち分け、ダウンを奪います。
【Photo:Top Rank】
ダウンを奪ったマット・コロボフですが、グラディ・ブリュワーが反撃をしてくるので、一気にフィニッシュを狙わず、冷静にカウンターを叩き込みながら戦っています。無理をしてフィニッシュを狙わない作戦が、マット・コロボフの性格やボクシングスタイルを表しているようです。
試合終盤もマット・コロボフが主導権を握り、グラディ・ブリュワーに反撃のチャンスを与えないまま試合終了のゴング。採点の結果、3人のジャッジすべてがマット・コロボフを支持。マット・コロボフがグラディ・ブリュワーに8ラウンド判定勝ちを飾り、全勝をキープしました。
マット・コロボフが冷静なボクシングに徹してグラディ・ブリュワーを圧倒した試合でしたね。ダウンを奪った場面のような「荒々しいパンチ」を打つこともあるようですが、基本はバランスを大切にしながら戦うタイプですね。基本がしっかりしているボクサーなので、誰と戦っても大崩れしない強みがありそうです。アピール度が上がれば、世界タイトルに挑戦できるかな?
マット・コロボフ対グラディ・ブリュワーの試合結果
試合結果 | マット・コロボフが8ラウンド大差の判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
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