レイモント・ピーターソン対ルーカス・マティセの試合内容(後編)
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WBC暫定世界スーパーライト級チャンピオンのルーカス・マティセが、IBF世界スーパーライト級チャンピオンのレイモント・ピーターソンを序盤から圧倒する予想外の展開が続き、迎えた3ラウンド終盤。ルーカス・マティセの強打が再びさく裂します。
両者がリング中央で足を止め、左フックを相打ち。どちらのパンチもヒットしましたが、リングに崩れ落ちたボクサーはレイモント・ピーターソンでした。ダメージが蓄積しているレイモント・ピーターソンがルーカス・マティセの強打に耐えきれず、リングに後頭部を打ちつけてしまう衝撃のダウンです。
「うぎゃ!これは決まった!」と絶叫する管理人。2度目のダウンを奪われたレイモント・ピーターソンはフラフラになりながらも、執念でダウンから立ち上がります。「もう無理じゃないかな?」と思ったのですが、レフェリーの判断は続行。3ラウンドの残り時間は50秒です。
【Photo:Showtime】
試合再開と同時に飛びかかるルーカス・マティセ。最後は、フラフラのレイモント・ピーターソンに左フックを浴びせ、3度目のダウンを奪ったところで、勝負あり。ルーカス・マティセがレイモント・ピーターソンに3ラウンドTKO勝ちを飾り、チャンピオン対決に圧勝しました。
ルーカス・マティセの強打がレイモント・ピーターソンのテクニックを上回った快勝でしたね。早いラウンドのKOは全く予想していなかったので、めっちゃビックリしました。ルーカス・マティセにとって、パーフェクトな試合運びだったのではないでしょうか?
立ち上がりのレイモント・ピーターソンの動きをチェックする限り、決して調子が悪いように思えなかったのですが、ルーカス・マティセが2ラウンドに放った右ストレートのカウンターが勝敗を分ける分岐点になった気がします。ルーカス・マティセがパワーだけでなく、テクニックをみせつけた一撃でしたね。
【Photo:Showtime】
さあ、ルーカス・マティセが勝利したことで、ダニー・ガルシアとルーカス・マティセの頂上対決が現実味を帯びてきました!超激戦区のスーパーライト級を代表する人気と実力を兼ね備えたハードパンチャーの激突。実現すれば、盛り上がること間違いなしですね!
個人的に「勢いはガルシア、総合力はマティセ。どっちが勝っても最終ラウンドまで続かないんじゃないかな?どっちも詰めが鋭いんで、先にダウンを奪ったボクサーが一気に勝負を決める、わかりやすい試合になりそうだぞ」と思っています。うぎゃー!楽しみすぎる!
圧倒的な強打でタフなレイモント・ピーターソンを一蹴したルーカス・マティセ。自慢の拳で対戦を熱望するダニー・ガルシア戦を引き寄せた「破壊王」の野望に今後も注目ですね。ダニー・ガルシア対ルーカス・マティセ、絶対に実現してほしいです!
レイモント・ピーターソン対ルーカス・マティセの試合結果
試合結果 | ルーカス・マティセが3ラウンドTKO勝ち。3度のダウンを奪う快勝でチャンピオン対決に快勝しました。 |