オスカル・ブランケットのフックとアッパーは要注意!八重樫東選手の気になる作戦は?
WBC世界フライ級チャンピオンの八重樫東(やえがし・あきら)選手が8月12日にメキシコ人ファイターのオスカル・ブランケットを迎える初防衛戦まで1週間を切りました。さらなるビッグマッチを目指す八重樫東選手にとって真価が問われる試合ですね。
挑戦者のオスカル・ブランケットは超コアなボクシングファンでなければ、あまりなじみがないと思います。2012年に来日経験があるそうですが、全く知りませんでした。アメリカや日本ではあまり目にする機会がないボクサーですが、サウル・アルバレスのカネロ・プロモーションズが目をつけていたこともあるらしく、メキシコ国内の知名度は高いそうです。
38戦のキャリアのほとんどをメキシコ国内で戦っているオスカル・ブランケット。今回もホームページをご支援して下さる皆様からVTRと情報を提供していただいたので、ファン目線で分析してみたいと思います。VTRや情報を快く提供して下さった皆様、ありがとうございます!
オスカル・ブランケットの戦績は38戦32勝23KO5敗1分。負けた5試合のうち、KO負けが2つ、判定負けが3つです。判定負けはいずれも僅差だったので「意識をガーンと飛ばされたり、深いダメージを与えられたりしない限り、最後まで粘り強く戦えるボクサー」ですね。
オスカル・ブランケットのVTRをチェックした率直な感想は「チャンスになると、パンチを思い切り振り抜いてくるね。左右のフックと天井まで届きそうなアッパーは要注意だよ。でも、スピードは八重樫選手のほうが上なんで、主導権を奪えるんじゃないかな?」です。
個人的に、2つの展開を予想しています。ひとつは、距離を詰めようとするオスカル・ブランケットに対して、八重樫東選手がアウトボクシングをするパターン。もうひとつは、足を止めて真っ向から応戦するパターンです。
オスカル・ブランケットは良くも悪くも正直なボクサーなので、八重樫東選手の作戦で、試合の展開が大きく変わると思います。個人的に「打ち合うと、間違いなくかみ合うよ。でも、初防衛戦なんで、確実に勝ってほしいなあ」と思っています。とても虚弱な意見で申し訳ないです。
もし今回の防衛戦が5度目とか6度目なら、八重樫東選手にKOを狙ってほしいです。でも、着実に防衛を重ねて、将来、世界的に認知されているスーパースターを相手にビッグマッチで「日本人ボクサーも強いだろ、ベイビー」って世界に証明していただきたいので、ファン目線で考えると、オスカル・ブランケットに負けるわけにはいかないんですよ。
フライ級のタイトルを防衛し続けると「ニカラグアの小さな怪物」ローマン・ゴンサレスやアジアで最も注目度の高いボクサーのひとり「中国の英雄」ゾウ・シミンと対戦する可能性もありますからね。八重樫東選手と大橋会長のコンビが、ゾウ・シミンとフレディ・ローチのコンビを撃破する瞬間は、間違いなく鳥肌ものですよ!
今、日本にはたくさんの世界チャンピオンがいますが、ボクシングファンが本当に待ち望んでいる瞬間は、日本人の世界チャンピオンが大舞台で世界の強豪に勝利する瞬間です。西岡利晃選手が連れて行ってくれた夢の続きへ。オスカル・ブランケット戦が「世界チャンピオン」八重樫東選手の大きな挑戦の第一歩になりますように。みんなで八重樫東選手を応援しましょう!