圧倒的に有利な予想のダニー・ガルシアか?大番狂わせを狙うロッド・サルカか?
激戦区スーパーライト級の2本のベルトを統一するダニー・ガルシアが8月9日(日本時間8月10日)にビッグチャンスをつかんだロッド・サルカの挑戦を受ける注目のテストマッチが直前に迫ってきました!マウリシオ・ヘレラと対戦した前回の防衛戦で大苦戦したダニー・ガルシア。急落してしまった評価を再び上昇させるための内容が問われる大事な試合ですね。
なお、ダニー・ガルシア対ロッド・サルカは、ロッド・サルカがランキング入りしていないため、WBAとWBCが世界タイトルマッチと認めず、最終的に、スーパーライト級のリミットを2ポンド上回る142ポンドのキャッチウエイトで行われることになりました。体重を作ることが難しくなっているダニー・ガルシアに配慮したキャッチウエイト。絶対に負けらない条件がそろっています。
ダニー・ガルシアとロッド・サルカの練習VTRをチェックして、統一チャンピオンのダニー・ガルシアは周囲の雑音をシャットアウトしながら、トレーニングに集中している印象を受けました。物静かなダニー・ガルシアと対照的に、トレーナーを務める父のアンヘル・ガルシアは相変わらず熱いです!力強いコメントを連発し、KO勝利を予告しています。
【波乱の展開は?ダニー・ガルシア対ロッド・サルカのプロモです】
「8月9日はダニーのためのすばらしい夜になるだろう。ヘレラ戦はたしかに苦戦した。ヘレラのジャブに苦しめられたよ。でも、ヘレラ戦で苦戦したからと言って、サルカ戦で同じことが起きるわけじゃない。サルカ戦は、ダニーが試合を支配し、サルカを打ちのめす、わかりやすい内容になるよ」
「忘れてもらっちゃ困るが、ダニーはWBAとWBCの統一チャンピオンだ。誰からも逃げたりなんかしない。ファンが期待するなら、残りの2本のベルトを奪うために統一戦をやったって構わない。IBFチャンピオンのレイモント・ピーターソンとWBOチャンピオンのクリス・アルジェリが希望するなら、ぜひやろうじゃないか。ダニーは勝つことで強さを証明してきた。これからも同じだよ」
一方、ビッグチャンスを手にしたロッド・サルカは、ダニー・ガルシア戦に向けて、気合いは入りまくり!ダニー・ガルシアが大苦戦したマウリシオ・ヘレラ戦を参考にして、ハードなトレーニングを積み、万全のコンディションでリングに上がります。急きょキャッチウエイトに変更された「不利な条件」を気にせず、待望のビッグネームを相手に大番狂わせを狙っています。
「ガルシアに2ポンドの猶予(ゆうよ)が与えられたわけだけど、別に問題じゃないよ。短期間でビルドアップできるわけじゃないからね。ガルシア戦は実力をアピールする絶好のチャンスだ。対戦オファーがあったとき、速攻でサインした喜びをリングで表現したい。ベストな状態でリングに上がり、作戦どおりに試合を進めることができれば、ガルシアに勝つことは夢じゃないよ」
トレーナーのアンヘル・ガルシアは否定していましたが、個人的に「サルカはヘレラとタイプが似てる気がする」と考えています。ディフェンスの技術は、マウリシオ・ヘレラのほうがロッド・サルカより高いと思いますが、ロッド・サルカのほうが攻撃の思いきりがいいんですよ。思いきりのよさが魅力のダニー・ガルシアに対して、思いきりよくパンチを打ち込めるかな?
ロッド・サルカを応援しているファンの皆さんに対して、大変失礼な言い方になりますが、両雄の実績や実力を比較すると、ダニー・ガルシア対ロッド・サルカは「ダニー・ガルシアのためのテストマッチ」です。でも、過去にテストマッチで噛みつき、主役の座を奪ったボクサーはたくさんいます。誰も予想しない波乱の展開はあるのでしょうか?まもなく両雄の未来を左右する決戦のゴングです。