2015年はフロイド・メイウェザー対マニー・パッキャオの驚くべき瞬間に期待
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結局、フロイド・メイウェザーが「ピンチをピンチと思わせない王様のボクシング」で4ラウンドを乗り切り、大差の判定勝ちを飾ったわけですが、因縁のリマッチの率直な感想は「見ちゃいけないものを見ちゃったなあ」という感じで「モヤモヤ」が残りました。フロイド・メイウェザーのポテンシャルを考えると、マルコス・マイダナと戦った2試合は、出来が決して良くなかったと思います。
フロイド・メイウェザーが2015年に「もうひとりのスーパースター」マニー・パッキャオと対戦したら、どんな結末が待っているのでしょうか?単純に、両雄の2014年の出来だけを基準にすると「パッキャオがメイウェザーをフィニッシュできるかも。メイウェザーの左回りを封じる、パッキャオの右フックがカギになって、最後は得意の左ストレート、ドーン!」という期待感があります。
でも、フロイド・メイウェザーは「モチベーション」や「集中力」によって、出来が大きく変わってくる典型的なボクサーだと思うんです。井上雄彦さんの名作「スラムダンク」をご存知の皆さんはイメージしていただきやすいと思うのですが、陵南高校に「仙道彰くん」というバスケットボール選手がいるんですね。簡単に言うと、フロイド・メイウェザーと同じ「天才肌」です。
【2014年も頂点に君臨!最強の座を守り続けるフロイド・メイウェザーです】
仙道くんは「実力の70%で勝てる試合は70%で戦う選手」。チームがピンチになって「100%の実力を発揮しないと勝てないときだけ」100%のチカラを解き放ってチームを勝利に導くんです。意地悪な言い方をすると「いつでも全力」ではありません。もちろん、現実と漫画の世界の違いがあるわけですが、素人ファンは「メイウェザーと仙道くんって、似てるよね?」と両雄を重ねてしまいます。
2013年9月に開催されたボクシング史上最大のイベント「The One」。全勝のフロイド・メイウェザーは、若きスーパースターのサウル・アルバレスを完璧なボクシングで封じ込めました。2012年5月のミゲール・コット戦、2013年5月のロバート・ゲレロ戦と比較すると、フロイド・メイウェザーの動きや集中力が段違い。まさに「完全無欠の王様」でした。
すべてを解き放った「パウンド・フォー・パウンド・キング」フロイド・メイウェザーが、全身全霊をかけてリングへ上がる「ピープルズ・チャンピオン」マニー・パッキャオと対戦したら、どんなエンディングを迎えるのでしょうか?ファン待望の「究極のドリームマッチ」。2015年は「メイウェザー対パッキャオの驚くべき瞬間」を期待したいです!