ボクシングファンが選ぶ2014年の最も驚いた瞬間はフロイド・メイウェザーの被弾
2014年に観戦したボクシングの試合も2013年に続き、驚きの連続でした。個人的に、ミゲール・コットの4階級制覇とノニト・ドネアのKO負けがすごく印象に残っています。裏を返せば、セルヒオ・マルチネスの完敗とニコラス・ウォータースのKO勝ちが衝撃だったと言い換えることができるかもしれません。どちらも頭を離れない衝撃のシーンでした。
ミゲール・コット対セルヒオ・マルチネス、ノニト・ドネア対ニコラス・ウォータースの結末も衝撃的だったのですが、何と言っても、フロイド・メイウェザー対マルコス・マイダナの再戦がめちゃめちゃ印象に残っています。管理人が選ぶ「2014年のボクシングで最も驚いた瞬間」は「マイダナと再戦したメイウェザーが3ラウンド終了間際に強烈なパンチを浴びたシーン」です。
フロイド・メイウェザーは、ボクシング史上最高のディフェンスマスターです。一方、マルコス・マイダナは、超攻撃的なファイター。2014年5月に開催された初戦は、マルコス・マイダナが立ち上がりから強烈なプレッシャーをかけました。しかし、フロイド・メイウェザーが決定打を許さず、12ラウンド判定勝ち。初戦が大熱戦だったことで、2014年9月の再戦が実現しました。
【初戦が予想以上の大熱戦!因縁のダイレクトリマッチが決定しました】
再戦は、初戦と違って、フロイド・メイウェザーが大きく動き、マルコス・マイダナに的を絞らせない展開でスタートしました。「メイウェザーのペースになりそうだなあ」と思った3ラウンド終了間際、マルコス・マイダナの右ストレートのカウンターがフロイド・メイウェザーをとらえ、フロイド・メイウェザーの動きが一瞬ガクンと鈍りました。
ラウンド終了間際の被弾だったこと、コーナー付近の被弾でラウンド終了のゴングと同時にイスに座ってごますことができたこと。フロイド・メイウェザーにとって「不幸中の幸い」と言える被弾だっと思います。実際、試合後に放送されたShowtimeのテレビ番組で、フロイド・メイウェザー本人が「マイダナの右ストレートは本当に効いた」と認めていました。
マルコス・マイダナのファンの皆さんにおしかりを受けてしまうかもしれませんが、フロイド・メイウェザーが、決してディフェンスがうまいわけでもなく、カウンターパンチャーでもないマルコス・マイダナに「きれいに右ストレートをよけられてしまい、逆に、右ストレートのカウンターをもらってしまうシーン」は、試合前に全くイメージできませんでした。
そんなわけで、フロイド・メイウェザーが被弾したシーンは「えええ!なんだ、この展開は!」とめちゃめちゃ驚きました。フロイド・メイウェザーとマルコス・マイダナのスタイルと相性を考慮したとき「最も被弾する確率が低いと思われたパンチ」をまともにもらっちゃいましたからね。試合を一緒に観戦していた友だち全員が「4ラウンドで決まるんじゃない?」と大興奮でした。
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