情熱はエンドレス!友情はボーダーレス!ボクシングを通じて出会った皆様に感謝
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ボクシングに興味を持ち始めた20年前、ルールすらよくわかりませんでした。でも、ラッキーなことに「お茶の間のボクシングの聖地」WOWOWエキサイトマッチで、世界最高峰の試合に触れる機会があったので、欠かさず観戦。解説のジョー小泉さんと浜田剛史さんが、実況の高柳謙一さんのパスをわかりやすく説明してくださり、あっと言う間に「ボクシングの美学」に心を奪われました。
気がついたら、ボクシングを観戦することが生活の一部になり、ボクシングを愛する友だちがたくさん増えました。ホームページをスタートして、7年間続けたら、さらに、たくさんの友だちに恵まれました。アメリカのテレビ局で夢の第一歩を歩み出した地味な日本人が、7つの海を越え、大きな声で笑ったり、感動の涙を流したりできる理由は、周りの皆様が美しいからにほかなりません。
生まれて初めて「ボクシングが大好きな日本人って、きみ?今度、ジムへ遊びにおいでよ」と招待していただいた日のこと。生まれて初めてボクシングのプレスパスをもらった日のこと。生まれて初めてボクシング界のレジェンドにインタビューさせていただいた日のこと。忘れられない特別な瞬間も美しい出会いもすべて、20年前の「ボクシングって、すごいなあ」から始まりました。
仕事がひと区切りすると、よく小さな会場で開催されている試合を観戦します。収容人数が500人以下の会場で、無名のボクサーが戦っているんですね。メインイベントが激闘で終わると、自由すぎるアメリカの観客が花道に流れ込んで、ボクサーにサインを求めることがあるんです。顔を腫らしながらサインに応じるボクサーは勝ち負けに関係なく「会場のヒーロー」に変身します。
ベルトを持っていなくても、ファンに感動や勇気を与えてくれる「会場のヒーロー」は世界中にたくさんいます。でも「会場のヒーロー」は「世界チャンピオン」という夢をかなえるため、会場を去った瞬間から新たな挑戦の一歩を踏み出します。ファンの声援に笑顔で応えながら会場を去るボクサーを見ながら、いつも「情熱、挑戦、継続。よし、毎日を大切に生きよう」って思うんです。
リングで戦い続けるボクサーと同じように、人生を歩み続ける私たちもひとりで生き抜くことはできません。だからこそ「安心して迷惑をかけることができる友人や師匠、家族」は、かけがえのない存在です。仲間を信じること。自分を信じること。可能性を信じること。大切なことは、ボクシングが教えてくれました。ボクシングを通じて出会った、すべての皆様に心から感謝です!