2連敗のオースティン・トラウトはダニエル・ドーソンを再起戦で撃破できるか?
崖っぷちに追い込まれたサウスポーは復活できるでしょうか?2連敗を喫し、2012年12月を最後に白星から遠ざかっている元WBA世界スーパーウェルター級チャンピオンのオースティン・トラウトが8月22日(日本時間8月23日)にオーストラリア出身のダニエル・ドーソンを迎えて再起戦を行います。オースティン・トラウトにとって、絶対に負けられない試練の再起戦ですね。
オースティン・トラウトは、プロデビューから26連勝を飾った懐の深い技巧派サウスポー。ミゲール・コットをシャットアウトした防衛戦をはじめ、試合運びのうまさは超一級品です。ところが、サウル・アルバレス、エリスランディ・ララにそれぞれ12ラウンド判定負けを喫し、勢いがストップ。ダニエル・ドーソン戦はトップ戦線に踏みとどまるための大事な再起戦です。
ファン目線で言うと「トラウトのレベルになると、結果はもちろん、内容も問われるよね?できれば、倒して復活をアピールしたいなあ」と期待しています。オースティン・トラウト本人も周囲の期待を感じているようで「休養は十分だよ。リングに戻る準備はバッチリだ。ドーソンに勝ってトップ戦線で戦えることをアピールしたいね」と力強いコメントを発表しています。
【ダウンを奪われ、無念の2連敗!オースティン・トラウトは復活をアピールできるか?】
オースティン・トラウトが再起戦で拳を交えるダニエル・ドーソンは、まとまりのある正統派のテクニシャン。不勉強な素人ファンは、同じオーストラリア出身のダニエル・ギール戦、WBO世界スーパーウェルター級チャンピオンだったセルゲイ・ジンジルクに挑戦した世界戦の2試合しかチェックしたことがないのですが、手数が多く、動きのあるボクシングが特徴です。
ボクシングの相性を考えると、オースティン・トラウト対ダニエル・ドーソンに限れば、オースティン・トラウトの有利は動かないと思います。ダニエル・ドーソンは、何か突き抜けた武器を持っているタイプじゃなくて、どちらかと言えば、全体的にまとまりのあるボクサーなので、オースティン・トラウトにとって、決して戦いづらいタイプじゃない気がします。
そんなこんなで、オースティン・トラウトの10ラウンド判定勝ち(10回戦の予定です)が最初に頭に浮かんだ試合結果でした。2連敗を喫して、あとがないので、オースティン・トラウトが勝ちを最優先するボクシングを選んだとしても不思議ではありません。でも、個人的に「目線の高いトラウトの劇的な復活が見たい!」と激しく期待しています。チャンスがあればKOを狙ってほしいなあ。
ファン目線で言うと、サウル・アルバレスとエリスランディ・ララに2連敗しちゃいましたが、みんなが認める実力者に負けた結果は、ある意味、しょうがないと思うんですよ。どちらも「トラウト不利」の予想が多かったです。でも、再起戦のダニエル・ドーソン戦は「トラウト有利」の予想が大半を占めると思います。復活なるか?オースティン・トラウトにとって正念場の再起戦ですね。