山中慎介選手の左ストレートがファイターのシュテファーヌ・ジャモエにさく裂か?
WBC世界バンタム級チャンピオンの山中慎介選手がベルギー出身のシュテファーヌ・ジャモエを迎える6度目の防衛戦が直前に迫ってきました。圧巻の強さで防衛を重ねる山中慎介選手。悲願の世界タイトル奪取を目指すシュテファーヌ・ジャモエに対して、どんなボクシングを披露してくれるのか、めちゃめちゃ楽しみです。
不勉強な素人ファンは、山中慎介選手が対戦するシュテファーヌ・ジャモエについて全く知らなかったので、VTRを4本お借りして、試合をチェックしてみました。シュテファーヌ・ジャモエの試合をチェックした率直な感想は「アウトボクサー向きの体格だけど、ファイターだね。しかも、真っ正面から飛び込んでくる正直なタイプ。山中選手とかみ合いそうだなあ」です。
シュテファーヌ・ジャモエのスタイルはシンプルで、頭の位置を変えながら左ジャブを突き、距離を詰めてフックとアッパーを打ち込むボクシングを得意にしています。距離を詰めちゃえば、サウスポーもオーソドックスも関係ないので、サウスポーの山中慎介選手に対しても、おそらく同じ作戦で勝負してくると予想しています。距離が詰まると、一気にパンチを打ち込んできますよ。
そんなこんなで、山中慎介選手とシュテファーヌ・ジャモエの試合は「戦う距離が大きなポイントかな?」と考えています。簡単に言うと、山中慎介選手が中間距離をキープできれば、遅かれ早かれ、得意の左ストレートがクリーンヒットするシーンを目にできると思います。シュテファーヌ・ジャモエは前に出てくるので、山中慎介選手のパンチが当たりそうな雰囲気ですもんね。
もちろん、シュテファーヌ・ジャモエが山中慎介選手の左ストレートを思い切り警戒して、左ストレートから一番遠い位置をキープするため、左回りに徹する可能性はあると思います。でも、正直なところ「ジャモエは器用なタイプじゃないんで、勝ちたいなら距離を詰めて勝負するしかないよね?どんな展開になっても、ジャモエが山中選手の攻撃に耐えられると思えないなあ」が本音です。
個人的に、シュテファーヌ・ジャモエの試合をチェックすればするほど、山中慎介選手が対戦を希望しているWBC世界スーパーバンタム級チャンピオンのレオ・サンタクルスを思い出しちゃいます。山中慎介選手が目の前の試合に集中していることは間違いないと思うのですが、ファン目線で言うと「ジャモエは仮想サンタクルスかな?」と今から対戦の可能性を期待しちゃいますね。
山中慎介選手は日本のリングで「倒して勝つ強さ」を証明し続けてきました。たくさんの世界チャンピオンを抱える日本ボクシング界が、世界でまだ証明できていない「倒して勝てる強い日本人」。山中慎介選手の拳は「強い日本人ボクサー」を世界にアピールできるポテンシャルを秘めています。日本人のボクサーが世界の主役になる瞬間に思いをはせながら、6度目の防衛戦を楽しみたいです!