テレンス・クロフォード対トーマス・ドゥローメの王座決定戦は4月開催に決定
2階級制覇に挑戦です!WBO世界ライト級タイトルを返上し、スーパーライト級へ参戦することを表明した全勝のテレンス・クロフォードと世界タイトル初挑戦のトーマス・ドゥローメが4月18日(日本時間4月19日)にテキサス州アーリントンで開催されるWBO世界スーパーライト級王座決定戦に向けた記者会見を行いました。両雄とも紳士的なコメントを発表しています。
まずは、2階級制覇を目指す全勝のテレンス・クロフォード。2014年は、テレンス・クロフォードにとって、飛躍の1年でした。特に、ユリオルキス・ガンボアに快勝した全勝対決が印象に残っています。スーパーライト級へ進出した目的は、もちろん、マニー・パッキャオ戦の実現です。2階級制覇を達成して「スーパースターの逸材ぶり」をアピールできるでしょうか?
「まずは、王座決定戦の舞台を用意してくれた、すべての人たちに感謝したい。ドゥローメ戦が楽しみでたまらないんだ。ドゥローメが全力でオレを倒そうとすることはわかってる。でも、試合に勝って、新しいベルトをつかみ取るよ。テレビで観戦してくれるみんな、会場に足を運んでくれるみんなにボクシングのすばらしさを楽しんでほしいね」
【ユリオルキス・ガンボアを圧倒!注目のテレンス・クロフォードです】
続いて、悲願の世界タイトル奪取を狙うトーマス・ドゥローメ。左ジャブから組み立てる基本に忠実なボクシングが持ち味です。スイッチヒッターのテレンス・クロフォードのような変則的なボクシングやトリッキーな攻撃があるわけではありませんが、リーチが長く、パンチがシャープで、ガードもしっかりしていますね。スーパースター候補の行く手をはばむことができるでしょうか?
「世界タイトル挑戦のチャンスを与えてくれた、すべての人たちにお礼が言いたい。クロフォードはすばらしいボクサーだけど、一歩も引き下がる気はないよ。応援してくれる、すべてのファンのために戦い、世界タイトルを手にしたい。すばらしい試合になることを約束するよ」
テレンス・クロフォードとトーマス・ドゥローメのポテンシャルや相性を考えると、テレンス・クロフォードの有利は動かない気がします。でも、トーマス・ドゥローメがコンパクトなパンチを出し続けてリズムを崩すことができれば「あれ?クロフォードがおかしくない?」というシーンを作り出すことができるかもしれません。序盤の攻防は楽しみだなあ。
フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオのドリームマッチが決定し、注目度が増す「次のスーパースター」。抜群のセンスを披露するテレンス・クロフォードは、体格で上回るトーマス・ドゥローメにどんなボクシングを用意しているのでしょうか?トーマス・ドゥローメ戦は、テレンス・クロフォードの方向性が見える試合になるかもしれませんね。