ローマン・ゴンサレスが敵地アメリカでブライアン・ビロリアに9ラウンドTKO勝ち

注目の軽量級ハードパンチャー対決は「怪物」の評価を高める結果になりました！WBC世界フライ級チャンピオンのローマン・ゴンサレスが10月17日（日本時間10月18日）に2階級制覇の実績を誇るブライアン・ビロリアに9ラウンドTKO勝ちを飾り、3度目の防衛に成功しました。

注目の軽量級ハードパンチャー対決は、ニカラグアが誇る「小さな強打者」ローマン・ゴンサレスの評価を高める結果になりましたね！試合は、ガードを高く構えて距離を詰め、自慢の強打を上下に打ち分けようとするローマン・ゴンサレスに対して、ブライアン・ビロリアが左ジャブを突きながら距離をキープし、得意の右ストレートを狙う展開で始まります。

立ち上がりのチェックする限り「ビロリアはゴンサレスのプレッシャーを感じてると思うけど、強いパンチで突き放そうとしてるよ。頭と体の位置を変えながら、うまく戦ってるんじゃないかな？さすがのゴンサレスも手を焼きそうだなあ」と思いました。ブライアン・ビロリアは作戦もコンディションもめっちゃ良かった印象です。期待感のあるエキサイティングな立ち上がりでしたね。

ところが、試合が進むにつれて、ローマン・ゴンサレスが加速し、3ラウンド序盤、右ストレートのカウンターでダウンを奪います。ダウンから立ち上がったブライアン・ビロリアは、ねばり強く戦い、必死に反撃しますが、なかなかクリーンヒットを奪えず、ダメージが蓄積する苦しい展開。最後は、ローマン・ゴンサレスがパワーで押し切り、9ラウンドTKO勝ちを飾りました。

結果的には、ローマン・ゴンサレスがブライアン・ビロリアを圧倒したわけですが、勝ったローマン・ゴンサレスにも苦しい時間帯があって、見応えのあるハードパンチャー対決だったと思います。個人的には、ローマン・ゴンサレスのハートの強さと打たれ強さを改めて感じることができて「ファイターの勇敢さって本当にすごい！」とテンションが上がりまくった名勝負でした。

素人ファン目線で言うと、勝敗を分けたポイントは「ディフェンスの差」だったと思います。特に、序盤はブライアン・ビロリアの手数が多く「どっちに転ぶか、わかんないよ」とドキドキしながら試合を観戦しました。パンチを丁寧にブロックしながら距離を詰めることができるローマン・ゴンサレスじゃなければ、別の展開も十分にイメージできる序盤戦だったと思います。

世界が注目するビッグイベントで、自慢の攻撃力だけでなく、卓越したディフェンス力も披露した「軽量級最強のファイター」ローマン・ゴンサレス。絶対的な強さを見せつけた「ニカラグアの小さな強打者」は低迷する軽量級の救世主として勝ち続けることができるでしょうか？軽量級は日本人のチャンピオンも多いので、この調子で盛り上がるとうれしいなあ。