ジョージ・グローブスがジェームス・デゲイルとの王座決定戦を拒否した理由は？

イギリス期待のホープ対決は先送りとなるのでしょうか？WBC世界スーパーミドル級ランキング1位のジョージ・グローブスがIBF世界スーパーミドル級ランキング1位のジェームス・デゲイルとの対戦を否定。イギリスを代表する次世代の世界チャンピオン候補の激突はお預けとなりそうです。

イギリスで絶大な人気を誇るカール・フロッチがIBF世界スーパーミドル級タイトルを返上し、ジョージ・グローブス対ジェームス・デゲイルの王座決定戦が浮上。イギリスのファンもテレビ局のSky Sportsもジョージ・グローブス対ジェームス・デゲイルに乗り気で、英国ホープ対決の期待が高まっていました。

ところが、ジョージ・グローブスが「本音を言うと、デゲイル戦のオファーの数字に納得できなかったんだ。いずれ戦う日は来ると思うけど、今は、予定どおり、WBCタイトル挑戦へ照準を合わせて、WBCのタイトルを奪取することに全力を尽くすよ」と舞台裏を告白。ジョージ・グローブス対ジェームス・デゲイルの王座決定戦は一気にトーンダウンしてしまいました。

ジョージ・グローブスはオファーされたファイトマネーの金額を明らかにしていませんが、分配率は50対50だそうです。思わず「え？」と声が出ちゃいました。ジョージ・グローブスがカール・フロッチと再戦したイベントは、8万人の観衆が集まりました。メインイベンターを務めたジョージ・グローブスにとって、50対50の配分率は、さすがにおもしろくないだろうなあ。

そんなわけで、ジョージ・グローブスがジェームス・デゲイル戦を拒否した気持ちはすごく理解できます。もちろん、50対50の配分率をオファーしたジェームス・デゲイル陣営が悪いわけではなくて、交渉が決裂しただけの話です。ジョージ・グローブスが認めているように、将来、対戦する可能性が残っているので、お互いが世界チャンピオンになって激突してほしいなあ。

ちなみに、ジョージ・グローブスがターゲットにするWBC世界スーパーミドル級チャンピオンは、アメリカのアンソニー・ディレルです。ジョージ・グローブスもアンソニー・ディレルもスピードとパワーを兼ね備えたボクサーなので、動きの多いエキサイティングな試合になりそうですね。交渉が順調に進んで、4月のイギリス開催が決まると、うれしいなあ。