バドゥ・ジャックがジョージ・グローブスと9月の初防衛戦で激突へ
WBC世界スーパーミドル級チャンピオンのバドゥ・ジャックが9月12日(日本時間9月13日)にアメリカのネバダ州ラスベガスでWBCランキング1位のジョージ・グローブスと対戦することが発表されました。注目のタイトルマッチはフロイド・メイウェザーのアンダーカードで開催されます!
WBC世界スーパーミドル級チャンピオンのバドゥ・ジャックは2015年4月、当時の世界チャンピオンだったアンソニー・ディレルに挑戦。2対0の12ラウンド判定勝ちを飾り、世界タイトル初挑戦で悲願のチャンピオンベルトを手に入れました。どちらが勝ってもおかしくない接戦でしたね。
スウェーデン出身のバドゥ・ジャックは、キャリアの早い段階で主戦場をアメリカへ移し、現在はフロイド・メイウェザーのメイウェザー・プロモーションズに所属しています。身体能力の高い攻防兼備のボクサーで、ゴリゴリ攻める熱いタイプではなく、ディフェンスを大事する冷静なタイプです。
【唯一の黒星は1ラウンドTKO負け!バドゥ・ジャックの初防衛なるか?】
一方、悲願の世界タイトル奪取を目指すジョージ・グローブスは、イギリス中量級のスーパースター候補。2度の世界タイトル挑戦経験を持つ実力者ですが、どちらも「イギリスのコブラ」カール・フロッチにかみつかれ、無念のTKO負けを喫しています。カール・フロッチ戦の2連敗を払しょくし、敵地アメリカでタイトル奪取できるでしょうか?
チャンピオンはバドゥ・ジャック、挑戦者はジョージ・グローブスですが、両雄の知名度と実績を考えると、ジョージ・グローブスのほうが世界的な評価は高いと思うんですね。ジョージ・グローブスは、スピードとテクニックに加えて、ハートもめっちゃ強くて、大舞台もすでに経験済みです。実際、カール・フロッチ戦は初戦も再戦も勝てるチャンスがあった内容でした。
一方、バドゥ・ジャックは「安定感」という意味に限定すると、ジョージ・グローブスより未知数な部分が多いと考えています。逆に言うと「ジャックがグローブスを相手に大舞台でどれだけ戦えるんだろう?」はめっちゃ楽しみなポイントです。フロイド・メイウェザーがアンダーカードに指名するくらいですから、バドゥ・ジャックに対する期待が大きいことは間違いありません。
衝撃のプロ初黒星を乗り越え、世界チャンピオンの座をつかんだバドゥ・ジャックが真価を証明するのでしょうか?それとも「3度目の正直」を目指すジョージ・グローブスが「カール・フロッチの後継者」にふさわしい強さを見せつけるのでしょうか?ジョージ・グローブスが得意の右ストレートをどんな作戦でバドゥ・ジャックに当てようとするのか、めっちゃ楽しみです!