セルゲイ・コバレフはナジブ・モハメディ戦をクリアしてビッグマッチを実現できるか?
WBA・IBF・WBOの3本のベルトを保持する世界ライトヘビー級チャンピオンのセルゲイ・コバレフが7月25日(日本時間7月26日)にアメリカのネバダ州ラスベガスに2度目の世界挑戦となるナジブ・モハメディを迎える防衛戦に向けてコメントを発表しました。ナジブ・モハメディに集中していることを強調しながら、将来のビッグマッチへ意欲満々です!
「まずは、ラスベガスで防衛戦を開催してくれる関係者とテレビ局のHBOに感謝したい。たくさんのファンの前でランキング1位の挑戦者と戦えるチャンスがもらえてうれしいよ。モハメディはベストのコンディションでリングへ上がってくると思うけど、3本のベルトは誰にも渡さない。モハメディ戦に集中して3本のベルトを防衛できたら、次は4本目のベルトを手に入れたいね」
「アドニス・スティーブンソンとの王座統一戦?WBCタイトルを獲得することが最大の目標だから、スティーブンソンと戦うことに特別なこだわりがあるわけじゃないけど、彼がWBCチャンピオンである限り、ターゲットだよ。4本のベルトを統一すれば、みんながライトヘビー級最強だと認めてくれると思う。私たちはプロボクサーなんだ。リングで最強を決めようじゃないか」
【すでにライトヘビー級最強じゃない?セルゲイ・コバレフの強打に注目です】
セルゲイ・コバレフ、気合い入りまくりじゃないですか!3団体統一チャンピオンになっても、ハングリー精神を失うことなく、挑戦する姿勢はめっちゃ共感できるなあ。セルゲイ・コバレフは苦労に苦労を重ねて世界チャンピオンになったボクサーです。そんなわけで、アドニス・スティーブンソン戦をいったん回避して、統一戦ではなく、防衛戦を選んだ気持ちはすごく理解できます。
もしセルゲイ・コバレフがデビュー当時から1000万円以上の大金を稼げるボクサーだったら、ベルトにこだわることなく、ビッグマッチを優先していると思います。でも、セルゲイ・コバレフは、何試合も敵地で戦い、やっとファンや関係者から認めてもらって、ようやく納得できるファイトマネーを手にできる環境を手に入れました。外国人ボクサーの宿命に打ち勝ったばかりです。
3団体の防衛戦を続けることは大変な作業ですが、3本のベルトを保持している限り、セルゲイ・コバレフは「ライトヘビー級最強」と評価され、安定したファイトマネーを手にできます。ビッグマッチのチャンスの待ち方からすると、むしろ、賢明じゃないかな?ファン目線で言うと「ビッグマッチの交渉がうまく進まず、1年間リングへ上がれませんでした」より絶対にナイスです。
もちろん「コバレフ対スティーブンソンの統一戦が早く実現してほしいなあ」と期待したい気持ちは隠せません。でも、セルゲイ・コバレフもアドニス・スティーブンソンも苦労した遅咲きの世界王者です。両雄が納得できる環境を整えてから、王座統一戦が実現するとうれしいですね。まずは、ナジブ・モハメディ戦。セルゲイ・コバレフのオールマイティな強さに注目しましょう!