ローマン・マルチネス対オルランド・サリドの再戦がメイウェザーの前座で実現
WBO世界スーパーフェザー級チャンピオンのローマン・マルチネスと前チャンピオンのオルランド・サリドが9月12日(日本時間9月13日)にアメリカのネバダ州ラスベガスで再戦することが発表されました。初戦から5か月、フロイド・メイウェザーのアンダーカードでリマッチが実現します。
全く予想していなかったので「え、本当?」とビックリしてしまった両雄の再戦。いやー、でも、めっちゃ楽しみだなあ。ローマン・マルチネスとオルランド・サリドが激突するスーパーフェザー級は、内山高志選手がWBAスーパー、三浦隆司選手がWBCのチャンピオンに君臨する階級。将来の王座統一戦を空想しながら楽しみたい注目のリマッチですね。
WBO世界スーパーフェザー級チャンピオンのローマン・マルチネスはプエルトリコ出身の好戦的なテクニシャン。パンチ力やスピードが飛び抜けているわけでもなく、パンチをもらっちゃう場面も多いので、素人ファンからすると、あまり強そうに見えないタイプですが、ねばり強く戦いながら相手の持ち味を消してしまう不思議なボクサーです。でも、パンチを当てる技術はめっちゃ高い!
【オルランド・サリドは「あの頃の強さ」を取り戻せるでしょうか?】
一方、2階級制覇の実績を誇るオルランド・サリドは、メキシコ出身の超攻撃的なボクサー。驚異のタフネスで持久戦に持ち込み、チャンスになると、すさまじい数のパンチを上下に打ち込む激闘型のファイターです。気持ちで戦う典型的なタイプで「だー、もうダメだ」というダウンから立ち上がって、大逆転できる数少ないボクサーですね。
2015年4月に開催された初戦は、ローマン・マルチネスの母国プエルトリコで開催されました。当時のチャンピオンだったオルランド・サリドにとって、アウェイ開催の防衛戦でしたが、個人的には「サリドが打撃戦に巻き込んで、押し切るんじゃないかな?打撃戦になると、打ち合いが好きなマルチネスは応戦してくるから、サリドの持ち味が発揮される気がする」と予想していました。
ところがどっこい、ローマン・マルチネスが細かくポジションを変えながら距離をキープし、オルランド・サリドにカウンターで浴びせる完璧な試合運び。序盤にダウンしたオルランド・サリドは盛り返すことができず、王座を失ってしまいました。逆に言うと、ローマン・マルチネスが研究しまくって、オルランド・サリドの持ち味を消し去った見事な試合運びだったと思います。
そんなわけで、再戦は「今度はサリド陣営が真価が問われるよね?同じ流れになっちゃうと、サリドは苦しくなるだろうなあ。サリド陣営はどうやってパンチを体に当てながらリズムを作るのかな?序盤の4ラウンドはめっちゃ大事だよ」とオルランド・サリド陣営の作戦を楽しみにしています。
世界中のボクシングファンが注目するフロイド・メイウェザーのアンダーカードで実現するローマン・マルチネス対オルランド・サリドの再戦。ローマン・マルチネスが再びオルランド・サリドの持ち味を消し去り、連勝を飾るのでしょうか?それとも、オルランド・サリドが復活の強打を叩き込み、世界タイトルを取り戻すのでしょうか?激闘必至のリマッチです!