49連勝なるか?フロイド・メイウェザーが9月の対戦相手にアンドレ・ベルトを指名
ボクシング界の頂点に君臨するWBA・WBC世界ウェルター級チャンピオンのフロイド・メイウェザーが9月12日(日本時間9月13日)にアメリカのネバダ州ラスベガスでWBA暫定チャンピオンのアンドレ・ベルトと対戦することを発表しました。アンドレ・ベルト戦が、フロイド・メイウェザーの2度目の引退の花道となるのでしょうか?それとも、サプライズが用意されているのでしょうか?
いやー、ついに発表されましたね。テレビ局のShowtimeと約200億円で6試合の超大型契約を結び、残り1試合となったフロイド・メイウェザー。「2015年9月が最後の試合になる」と公言している「ボクシング界の王様」がラストマッチで対戦相手に指名したボクサーは、全勝で世界タイトルを獲得し「メイウェザーに並ぶスピードの持ち主」と絶賛されたアンドレ・ベルトでした。
48戦全勝の完璧な戦績を誇るフロイド・メイウェザーに対して、アンドレ・ベルトの戦績は33戦30勝3敗です。アメリカやイギリスのファンは「ミスマッチすぎる」と早くもバッシング。リングで拳を交えたシェーン・モズリーは「ジョークだろ」と苦笑いし、対戦をアピールし続けた「イギリスのキング」アミール・カーンは「ガッカリした」と落胆のコメントを発表しています。
【フロイド・メイウェザー対マニー・パッキャオの再戦は本当にないの?】
フロイド・メイウェザーは2015年5月に「もうひとりのスーパースター」マニー・パッキャオと対戦。両雄の激突は、あらゆる商業的な記録を塗り替え、ボクシング史上最大の売上を記録しました。そんなわけで「試合の期待感と商業的な成功の両方を考えると、パッキャオしかライバルがいないもん。誰が次でも賛否はあると思うけど、本当にベルトと戦うんだ」が率直な感想です。
フロイド・メイウェザー対アンドレ・ベルトが発表されたとき「本当にメイウェザーのラストマッチになるなら、KO勝ちを狙っているのかな?」と「もしかして、ラストマッチじゃないのかな?50連勝を目指して、将来、復帰する可能性を残しているのかな?」の2つが頭に浮かびました。
アンドレ・ベルトは抜群の攻撃力を誇るボクサーですが、ディフェンスが得意なタイプではなく、最近はタフネスとスタミナの不安が目立つようになってきました。アンドレ・ベルトの特徴である「攻撃は最大の防御」は大きな魅力です。でも、ウェルター級のトップ戦線で活躍しているボクサーと比較すると、フロイド・メイウェザーにとって、KOを狙いやすいタイプに分類されると思います。
フロイド・メイウェザーの性格や発言を考えると、強烈なインパクトを残して「最強伝説」を完結させたいはずです。アンドレ・ベルトを応援しているファンの皆さんに失礼な言い方になってしまい、すみません。でも、素人ファンの本音は「KOを狙うなら、ベルトになっちゃうのかな?キース・サーマンやアミール・カーン、ショーン・ポーターには勝つことができても倒せないだろうなあ」です。
フロイド・メイウェザーが本気でKOを狙えば、アンドレ・ベルトをリングへ沈め、ロッキー・マルシアーノの49連勝に並ぶことは不可能じゃないと思います。でも、フロイド・メイウェザーがアンドレ・ベルトをKOしても、ファンや関係者に評価されない確率のほうが高いと思うんですね。うーん「評価されない」より「満たされない」って言ったほうがいいのかな?
マニー・パッキャオ戦の直後「2015年9月で引退する」と公言したフロイド・メイウェザー。でも、アンドレ・ベルト戦の決定を報告するとき、一度も「引退」という言葉を使いませんでした。試合1か月前に対戦相手を公表したことでもわかるように、フロイド・メイウェザーにとって「乗り気なラストマッチ」ではないのかもしれませんね。
アンドレ・ベルトは、超激戦区のウェルター級で戦い続けている世界トップレベルのボクサーです。でも、フロイド・メイウェザーは記録にも記憶にも残るボクシング界のスーパースター。2015年9月が「天才のラストマッチ」なのでしょうか?8月6日(日本時間8月7日)に開催されるフロイド・メイウェザーとアンドレ・ベルトの記者会見で答えが出るとうれしいなあ。
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