アジア最高のスーパースター!ファンの心を打ち抜くマニー・パッキャオの拳
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ボクシング史上2人目の6階級制覇を達成したマニー・パッキャオは、記録だけでなく、記憶にも残るスーパースターです。2012年12月、マニー・パッキャオはファン・マヌエル・マルケスと第4戦を行いました。過去の戦績はマニー・パッキャオの2勝1分。でも、ファン・マヌエル・マルケスはマニー・パッキャオを最も苦しめている「宿命のライバル」です。
結果は、マニー・パッキャオの6ラウンドKO負け。ファン・マヌエル・マルケスの右ストレートを浴びたマニー・パッキャオが失神してしまう壮絶なエンディングでした。世界中のファンが言葉を失った衝撃の6ラウンド。ヘンテコリンな言い方になってしまいますが、マニー・パッキャオのKO負けは、過去に観戦したボクシングの試合で「最も心を打たれた感動的なKO負け」でした。
過去3戦で一度もファン・マヌエル・マルケスに負けていないマニー・パッキャオは「必ずKOを狙う」と予告していました。世界中のファンが「KOで因縁にケリをつけてほしい」と願っていたからです。有言実行のマニー・パッキャオは立ち上がりからオーバーペースで攻撃を仕掛けます。ファンの期待に応えようとした結果が、意識を飛ばされてしまうKO負けでした。
【ついに実現!「英雄」パッキャオか?「天才」メイウェザーか?】
試合後、負けたマニー・パッキャオに、大きな拍手が降り注ぎました。会場に集ったファンは「パッキャオがなぜバランスを崩すくらい強引に攻め続けたのか」を知っていたんですね。負けた試合でファンの温かい拍手に包まれたマニー・パッキャオは、間違いなくスーパースターです。「パッキャオ、すげえ!最高のピープルズ・チャンピオンだよ」と胸が熱くなった美しいシーンでした。
5階級制覇の実績を誇る「ボクシング史上最高のアイドル」シュガー・レイ・レナードに初めてインタビューをしたとき「ボクシング界のアイコン(象徴)である、あなたにとって、スーパースターとは、どのような存在でしょうか?世界中のファンに愛される、あなたが考えるスーパースターの定義を教えてください」と質問したことがあります。
シュガー・レイ・レナードは「勇気を持って、世の中を正しい方向へ変えることができる存在だね」と教えてくれました。シュガー・レイ・レナードの言葉を聞いた瞬間「レナードの基準をスーパースターの定義にしよう」と思ったわけですが、マニー・パッキャオは、シュガー・レイ・レナードが考える「スーパースターの定義」にドンピシャ当てはまっているボクサーです。
マニー・パッキャオが、アメリカで活躍し始めた頃、応援するファンだけでなく、否定的なアンチもたくさんいました。他の国へ乗り込んで、仕事を奪うわけですから、ボクシングに限らず、どの職業でも、少なからず批判やトラブルがあるはずです。マニー・パッキャオはどんなに困難なマッチメイク(仕事)でも、正々堂々と勝負。挑戦に挑戦を重ねて、アンチさえもファンに変えました。
世界中のファンがマニー・パッキャオの勇姿に心を打たれました。世界中のファンがマニー・パッキャオの挑戦に勇気をもらいました。必殺の左ストレートは、リングで対戦したボクサーだけでなく、ファンのハートも打ち抜きました。世界で最も愛される「ピープルズ・チャンピオン」へ成長したマニー・パッキャオ。ボクシング人生最大の挑戦は、どんな結末を迎えるのでしょうか?
勝ち負けを超えた感動を届ける「史上最高の英雄」マニー・パッキャオ。勝ち負けにこだわり続ける「完全無欠の王様」フロイド・メイウェザー。アジアが生んだスーパースターは、世界中のファンが待ち望んだ史上最大のイベントで、新たな奇跡を起こすことができるでしょうか?不可能を可能にする「奇跡のボクサー」。運命を切り開く必殺の左ストレートに注目です!
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