ホエル・カサマヨルとファン・マヌエル・マルケスの戦績
2階級制覇 チャンピオン |
ホエル・カサマヨル(アメリカ・キューバ出身) 戦績:40戦36勝22KO3敗1分 |
2階級制覇 チャンピオン |
ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ) 戦績:53戦48勝35KO4敗1分 |
管理人の予想はホエル・カサマヨルのKO勝ち
名勝負の予感がしませんか?スーパーフェザー級、ライト級の2階級制覇を成し遂げたホエル・カサマヨルと、フェザー級、スーパーフェザー級の2階級を制覇したファン・マヌエル・マルケスのライト級12回戦(ノンタイトル戦)。テクニシャンのサウスポー、カサマヨルと、連打型強打者のマルケスという全くタイプの違うボクサー同士の対決です。ちなみに、ファン・マヌエル・マルケスは管理人が好きな現役ボクサーのトップ5に入ります。
2008年、カサマヨルはマイケル・カチディスとWBO暫定世界ライト級タイトルマッチ、マルケスはマニー・パッキャオとWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチを行いましたが、どちらも2008年の年間最高試合トップ10に入る素晴らしい内容でした。その両者が対戦するので、かなり楽しみですね。
管理人が考える試合のカギは「マルケスの立ち位置(ポジション)」です。カサマヨルは相手の力を利用したボクシングを得意とするタイプで、特にカウンターの上手さは全ボクサーの中でもトップクラスです。マルケスは左ジャブを突いて相手との距離を測った後、パンチを連打して真正面から相手を封じ込めようとする、すごく正直なボクシングをするので、カサマヨルにとってはどちらかと言えば、戦いやすい相手だと思います。
もしマルケスがカサマヨルの左ストレートが当たりやすい位置でボクシングを続けたり、打ち終わりに頭の位置を変えずに戦い続けてしまうと、カサマヨルの左ストレートの餌食になってしまう可能性が高いでしょう。逆に、マルケスがカサマヨルの左ストレートを意識して、できるだけ左ストレートから遠い位置で戦うこと(つまり、左に回って戦うこと)ができれば、マルケスの手数がカサマヨルを圧倒するのではないでしょうか。マルケスが左に回るということは、必然的に左ボディーが増えるので、カサマヨルにとってはやりにくさが倍増するはずです。マルケスはボディー打ちが上手いですし、カサマヨルはボディーが弱いですからね。
こう考えると、マルケスが勝ちそうなのですが、マルケスの性格を考えると正面から打ち合う可能性が高そうなので、「カサマヨルの術中にはまるんじゃないかな?」という気がしてなりません。カサマヨルはパンチ力がないように思われがちですが、左カウンターという伝家の宝刀を持っていて、手数が多い連打型のボクサーに強いんです。事実、ディエゴ・コラレスやカチディスなど、連打型の強打者をカウンターで粉砕しているんですよね。
マルケスはダウンを奪われても盛り返すだけのタフネスを持ったボクサーですが、どうしてもコラレスやカチディスとオーバーラップしてしまうんです。マルケスがアウトサイドから右フック、または左フックを強振したところに、カサマヨルがインサイドから左ストレートのカウンターを打ち込む展開が頭を離れません。マルケスは勝って、3階級制覇、そしてパッキャオへのリベンジの足掛かりをつかめるでしょうか?結果はいかに?
【注】今回のカサマヨル対マルケスは、ライト級12回戦のノンタイトル戦ですが、WOWOWエキサイトマッチがタイムリーオンエアーするほど注目度の高い試合なので、予想してみました。皆さんの予想はいかがですか?
テレビ放送日時 | 2008年9月15日(月)午後8時からWOWOWでOA |