IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチの試合予想
チャンピオン | ウラディミール・クリチコ(ウクライナ) 戦績:55戦52勝46KO3敗 |
挑戦者 | ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン) 戦績:26戦25勝17KO1分 |
管理人の試合予想はウラディミール・クリチコの判定勝ち
IBF・WBO世界ヘビー級チャンピオンのウラディミール・クリチコに、WBA世界ヘビー級チャンピオンのルスラン・チャガエフが挑戦するIBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチです。なお、チャンピオン同士の激突ですが、今回の試合にかけられているタイトルはウラディミール・クリチコが持つIBFとWBOの2つのタイトルで、ルスラン・チャガエフが持つWBAタイトルはかけられていません。
当初は、IBF・WBO世界ヘビー級チャンピオンのウラディミール・クリチコに、元3団体統一世界クルーザー級チャンピオンのデビッド・ヘイが挑戦するはずでした。ところが、デビッド・ヘイが負傷してしまい、急遽、対戦相手がWBA世界ヘビー級チャンピオンのルスラン・チャガエフに変更されました。ヘビー級では珍しいサウスポーのルスラン・チャガエフだけに「もしかするんじゃない?」という期待もありますが、管理人はウラディミール・クリチコが有利に試合を進めると思います。
ウラディミール・クリチコはこれまでにスルタン・イブラギモフやクリス・バード、コーリー・サンダースなどのサウスポーと対戦した経験があり、2003年に対戦したコーリー・サンダースにはまさかのKO負けを喫してしまいましたが、スルタン・イブラギモフとクリス・バードには快勝を収めています。特に、最近のウラディミール・クリチコは距離を大事に戦う「負けないボクシング」に徹しているので、ロシアの大巨人、ニコライ・ワルーエフに勝った経験を持つルスラン・チャガエフと言えど、懐で勝負するのは簡単ではないでしょう。
管理人が考える試合のポイントはウラディミール・クリチコの左ジャブです。もしウラディミール・クリチコが徹底的に左ジャブを突いて距離を保つことができれば、ウラディミール・クリチコが一方的にダメージを与える展開、もしくはルスラン・チャガエフが飛び込むことができず時間だけが過ぎる展開になると思います。逆に、ルスラン・チャガエフがウラディミール・クリチコの左ジャブを外して、懐に飛び込める展開になれば、ルスラン・チャガエフの「打っては離れるボクシング」が活きてくるので、空回るウラディミール・クリチコの姿を観ることができるかもしれません。
デビッド・ヘイの故障で、急遽決定したカードですが、個人的には「ヘビー級戦線を左右する試合になるんじゃないかな?」と興味津々です。もしウラディミール・クリチコがルスラン・チャガエフに勝利すれば、残りひとつのベルトを持つニコライ・ワルーエフとクリチコ兄弟の対戦が現実味を帯び、「クリチコ兄弟はヘビー級すべてのタイトルを奪取できるのか?」という流れが一層強くなるでしょう。反対に、ルスラン・チャガエフが勝利すれば、次はウラディミール・クリチコの兄、ビタリ・クリチコとのリベンジ戦が濃厚で、結果次第では「クリチコ兄弟時代」が終わりを迎えるかもしれません。
デビッド・ヘイの思わぬ負傷が生んだヘビー級チャンピオン対決。パワフルなウラディミール・クリチコが第二の故郷、ドイツで圧倒的な存在感を示すのか?テクニシャンのルスラン・チャガエフが「クリチコ兄弟」の牙城を打ち破るのか?運命の女神はウラディミール・クリチコ、ルスラン・チャガエフのどちらに微笑むでしょうか?
ウラディミール・クリチコ対ルスラン・チャガエフの放送予定
テレビ放送日時 | 2009年6月22日(月)午後8時からWOWOWでOA |