ウラディミール・クリチコとトニー・トンプソンの戦績
チャンピオン | ウラディミール・クリチコ(ウクライナ) 戦績:53戦50勝44KO3敗 |
挑戦者 | トニー・トンプソン(アメリカ) 戦績:32戦31勝19KO1敗 |
管理人の予想はウラディミール・クリチコのKO勝ち
ボクシング評論家、ボクシングファンの間で、ヘビー級最強の呼び声が高いウラディミール・クリチコ。アトランタオリンピックで金メダルを獲得後プロに転向し、世界ヘビー級タイトルの獲得、そして統一を果たした実力者ですが、なぜか人気はいまひとつ。2メートルを超える長身から振り下ろす右ストレートを中心に脅威の破壊力を秘めているのですが、「ボクシングファンが決めてほしいときに勝負しない」という声が聞こえるほど、慎重なボクサーです。今年2月に行われたスルタン・イブラギモフとの統一戦は、クリチコの慎重な性格が顕著に表れた試合でしたね。
ヘビー級タイトル統一後、今回のタイトルマッチが初めての試合となります。対戦相手は、長身のサウスポー、トニー・トンプソン。クリチコに引けを取らない恵まれた体格(身長196センチ、リーチ207センチ)の持ち主ですが、どちらかと言えば、技巧派ボクサーです。これまでの試合は、体格的なアドバンテージを武器に戦ってきたトンプソンですが、今回はクリチコが相手だけに、自分から勝負に行かないとチャンスはないと思います。クリチコから12ラウンド逃げ切るのは不可能に近いですからね。
管理人はチャンピオン、クリチコのKO勝ちを予想しますが、トンプソンが序盤から左ストレートを打ち込み、クリチコに警戒心を植えつけることができれば面白い展開になると思います。クリチコは比較的スロースターターですし、突進力のあるボクサーにモロい面がありますからね。トンプソンとしては体力に余裕があるうちに、勝負に出たいところです。静かな立ち上がりだと次第にクリチコがペースを握り、トンプソンは八方ふさがりになるでしょう。トンプソンが序盤から仕掛けて、ヘビー級最強の呼び声が高いクリチコ相手に波乱を起こすことができるか?結果はいかに?