アントニオ・マルガリートとシェーン・モズリーの戦績

管理人の予想はアントニオ・マルガリートの判定勝ち

「ウェルター級最強」の呼び声が高いWBA世界ウェルター級チャンピオン、アントニオ・マルガリートが3階級を制覇した「シュガー」、シェーン・モズリーを迎え撃つWBA世界ウェルター級タイトルマッチ。世界中が注目する2009年最初のビッグマッチですね。

チャンピオンのアントニオ・マルガリートは2008年7月、ミゲール・コットとのウェルター級最強決定戦を制し、世界的な人気と名声を手にしたボクサーです。「ティファナの竜巻」のニックネームを持ち、圧倒的な手数で壮絶な打ち合いを制してきた生粋のファイターですね。

一方、挑戦者のシェーン・モズリーはスピード豊かなテクニシャン。連続KO防衛を重ねたスーパーライト級時代の破壊力こそありませんが、リカルド・マヨルガとの戦いで証明したように、相手を打ち倒すパンチのキレとタイミングは健在です。

管理人が考える試合のポイントは両者のスタミナです。誰と戦っても、とにかく前へ出て、最後は手数と体力で押し切るアントニオ・マルガリートに対して、体格で劣るシェーン・モズリーが打ち合いに応じることは考えにくいので、おそらく離れてアウトボックスに徹するでしょう。

もしシェーン・モズリーが最初からポイント奪取を優先するボクシングで、スタミナをセーブしながら戦うことができれば、シェーン・モズリーの判定勝ちも十分にあると思います。また、これまでアントニオ・マルガリートのボディーを連打したボクサーはいないのですが、シェーン・モズリーなら、強烈なボディーブローを叩き込むことができるかもしれません。

オスカー・デラホーヤをはじめ、数々のボクサーの足を止めたシェーン・モズリーのボディーブローが決まれば、さすがのアントニオ・マルガリートも突進力が鈍るはずです。逆に、早いラウンドでアントニオ・マルガリートのボディーをもらってしまうと、シェーン・モズリーは相当苦しくなりそうです。最近のシェーン・モズリーは9ラウンドくらいからスタミナが切れる傾向にあるので、どこまでスタミナが持つのか、注目ですね。

ボクシングスタイルが全く違うアントニオ・マルガリートとシェーン・モズリー。「アントニオ・マルガリート有利」が囁かれていますが、アントニオ・マルガリートにとってシェーン・モズリーは決して戦いやすい相手ではないはずです。シェーン・モズリーは「ティファナの竜巻」の猛威を止めることができるでしょうか？それとも、吹き飛ばされてしまうのでしょうか？2009年最初のビッグマッチの行方はいかに？