フロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスの試合予想はサウル・アルバレスのKO勝ち

ボクシングの歴史に残るビッグイベント「The One」。5階級制覇チャンピオンのフロイド・メイウェザーと無敗チャンピオンのサウル・アルバレスが「ボクシング界ナンバーワン」の称号をかけて激突する新旧スーパースター対決が直前に迫ってきました！ボクシング界の未来を決める究極の戦いが、まもなく幕を開けますよ！

フロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスの試合予想ですが、サウル・アルバレスのKO勝ちを予想したいと思います。正直に言うと、21世紀の試合予想で最も迷いました。キャンプのVTRやインタビューをチェックするたび「うーん、ますますわからなくなってきちゃったなあ」と迷いまくりの2か月。めっちゃ迷ったんですけど、こんなに楽しい試合予想は初めてです！

サウル・アルバレスは、フロイド・メイウェザーが過去に対戦したボクサーで「打倒メイウェザー」に最も理想的なスタイルを持っていると思います。12ラウンド打ち続けられるスタミナ、冷静な試合運び、相手のブロックの上からもダメージを与えられるパワフルな高速連打。「カネロ（サウル・アルバレスのニックネーム）にしか果たせない世代交代」を実現してくれそうな期待感があります！

【Photo:Showtime】

フロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスの試合が決まったとき、世界中のファンや関係者の皆さんと同じく、管理人も「キャッチウエイト（契約体重）かあ。普段より減量を強いられるカネロにとって、めちゃめちゃ過酷な第一関門だよ」と心配していました。

フロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスは152ポンド契約で行われます。スーパーウェルター級のリミットは154ポンドなので、サウル・アルバレスは普段より2ポンド（約900グラム）も体重を落とさないといけないんです。体が大きくなっている23歳のサウル・アルバレスにとって、想像を絶する過酷な試練であることは間違いありません。

いつも弱さを見せないサウル・アルバレスがテレビのインタビューで「減量は本当に大変だよ。正直に告白すると、大きな不安要素なんだ」と語る姿を目にして「うわー、本当にしんどいんだろうなあ」と思いながら、一瞬、言葉を失ってしまいました。

専門のドクターとスタッフを雇い、過酷な減量と戦ったサウル・アルバレス。前日計量をリミットいっぱいの152ポンドで無事にパスし、「第一関門」を突破しました！唇がカサカサになり、少しげっそりしている印象を受けましたが、元気な姿で登場したので、ホッとひと安心です！

【Photo:Showtime】

サウル・アルバレスのコンディションがベストな状態であれば、前述のとおり、管理人の試合予想は、サウル・アルバレスのKO勝ちです。「打倒メイウェザー」に最も理想的な「強さと速さを兼ね備えた連打」を誇る若きスーパースターが「パウンド・フォー・パウンド・キング」をリングに沈める姿が頭に浮かんでいます。

管理人にとって、フロイド・メイウェザーは「最も負ける姿が想像できないボクサー」です。実は、過去にフロイド・メイウェザーが負ける姿を想像した試合はひとつもありません。でも、今回は「あ、メイウェザーが崩れ落ちるシーンが頭に浮かんじゃった」と自分でもビックリしています。まさかの出来事に、おかしなくらいテンションが上がってしまいました！

フロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスで最も注目しているポイントは「サウル・アルバレスの左ジャブと右ストレート」です。フロイド・メイウェザーと過去に対戦したボクサーの傾向を調べてみると「フロイド・メイウェザーのスピードに戸惑ったり、動きを見てしまったりすると、一気に主導権を握られてしまうパターン」が浮かび上がってきます。

【Photo:Showtime】

逆に、左ジャブのような小さなパンチでもフロイド・メイウェザーの体にヒットさせたり、遅れながらでもパンチを打ち返し続けたりしたボクサーは、フロイド・メイウェザーを苦しめることに成功しています。そんなわけで、サウル・アルバレスの左ジャブは勝敗を左右するキーパンチになると考えています。

素人ファンの分析で恐縮ですが、「ボクシング史上最速のスピードスター」フロイド・メイウェザーの強さは、動きやパンチのスピードだけでなく、考えるスピードの速さにあると思っています。たとえピンチになっても、考える時間さえあれば、最高のディフェンス技術と最速のスピードを駆使して、ピンチを脱出することができるんです。

2011年5月、フロイド・メイウェザーはシェーン・モズリーと激突。2ラウンドに2発の強烈な右をもらい、グロッキーになりました。ところが、クリンチとブロッキングを駆使して絶体絶命のピンチを脱出。2ラウンド終了後のインターバルのわずか1分で、作戦を切り替え、あっと言う間に主導権を奪い返しました。「天才に考える時間を与えちゃダメなんだなあ」と実感した瞬間です。

サウル・アルバレスが左ジャブでフロイド・メイウェザーにプレッシャーをかけ続けることに成功したとしても、左ジャブの突き合いだけでは、フロイド・メイウェザーに逃げ切られてしまう可能性が高いと思います。そこで、次のキーパンチが「最短距離を走る右ストレート」です。