ボクシング界の頂点に君臨するフロイド・メイウェザーに死角はあるのか?
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フロイド・メイウェザーは体の接触を避け、スタミナの浪費を極端に嫌うボクサーです。例えば、フロイド・メイウェザーはロープに追い込まれると、代名詞となっている「L字ブロック」を使って、対戦相手の攻撃を回避しようとします。
対戦相手は「チャンス!」と思い、パンチを打ち込みます。ところがどっこい、絶対的な技術と自信を持つフロイド・メイウェザーはパンチをかわしながら回り込んだり、クリンチをしたりして、スタミナの消耗を最小限に抑えながら「次はオレの攻撃だよ」につなげてしまいます。
素人のファン目線で恐縮ですが、フロイド・メイウェザーがロープ際で使う「L字ブロック」には「パンチを当てさせない」というディフェンスのほかに「体の接触を避け、無駄なスタミナを消耗しない」というスタミナを守る役割も果たしていると思うんです。
【Image:Showtime】
試合の流れに左右されず、自分の意思でスタミナをコントロールできる能力は、フロイド・メイウェザーの特筆すべき才能のひとつだと思います。後半勝負になってもガス欠にならず、相手に反撃を許さない強さの秘密が見えてくる気がします。
フロイド・メイウェザーが直前の試合で戦ったミゲール・コットは、前半の6ラウンドを必死に我慢してフロイド・メイウェザーのスタミナを削り、後半に入ると、少しずつ懐へ飛び込めるようになりました。でも、勝利に手が届きませんでした。
ミゲール・コットの反撃は及びませんでしたが、ロバート・ゲレロが描いている作戦は「コットのプレッシャーをさらに強めたイメージ」ではないでしょうか?ロバート・ゲレロが前半から食らいついて、後半勝負に持ち込めると、めちゃめちゃ盛り上がりそうですね。
ロバート・ゲレロは、フロイド・メイウェザーのスタミナを削る意味でも、自分の心を守る意味でも、フロイド・メイウェザーの体のどこでもいいのでパンチを当てて、リズムを崩したいところです。気持ちよくボクシングをさせてしまうと手がつけられないので「考える時間」と「休む時間」を奪いたいですね。
【Image:Showtime】
一部の専門家やファンの皆さんと同じく、管理人も「フロイド・メイウェザーのピークは過ぎたかもしれないなあ」と思っているひとりです。ミゲール・コット戦を観戦して、正直なところ、フロイド・メイウェザーの生命線であるスピードを維持するためのスタミナが、全盛期と比べて落ちていると感じました。
でも、漫画「ドラゴンボール」のように、ボクサーの戦闘能力(ボクシングの総合力)を数値に置き換え、世界王者クラスを100と考えた場合、フロイド・メイウェザーの戦闘能力は150を上回ると思っています。
もしかすると、服役による長期のブランクの影響で150が140にダウンしたかもしれません。しかし、ボクシング界を見渡して、140の数値をたたき出せるボクサーは「天才」フロイド・メイウェザーしかいないと思います。
一方、ロバート・ゲレロの戦闘能力は120と考えているので、ロバート・ゲレロ陣営がどうやって「20」の差を埋めようとするのかに注目しながら、フロイド・メイウェザー対ロバート・ゲレロの大一番を楽しみたいと思います。
ボクシング界の頂点に君臨する「パウンド・フォー・パウンド・キング」フロイド・メイウェザー。36歳を迎えた今もなお、王様のイスに座り続ける「天才ボクサー」の最終章となる「6番勝負」がいよいよ幕を開けます。
激闘が予想される究極の王座統一戦。全勝の「天才」フロイド・メイウェザーが「最強」から「伝説」への第一歩を踏み出すのでしょうか?それとも「不死鳥」ロバート・ゲレロがボクシング界の頂点へ羽ばたくのでしょうか?まもなく運命のゴングです!
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テレビ視聴 | 5月5日(日)10時からWOWOWで生中継。視聴の詳細は「WOWOWオンライン」をご覧ください。チャンピオンのフロイド・メイウェザーと暫定チャンピオンのロバート・ゲレロが激突する王座統一戦です! |