試合予想はフロイド・メイウェザーの12ラウンド判定勝ち
ボクシング史上ただひとり全勝で5階級制覇を達成したWBC世界ウェルター級チャンピオンのフロイド・メイウェザー。アルゼンチンを飛び出し、ボクシングの本場アメリカで2階級制覇を成し遂げたWBAチャンピオンのマルコス・マイダナ。最激戦区ウェルター級の頂点に君臨する2人の世界チャンピオンが激突する王座統一戦まで、24時間を切りました。よいしょ!
めちゃくちゃ楽しみなフロイド・メイウェザー対マルコス・マイダナの試合予想ですが、フロイド・メイウェザーの12ラウンド判定勝ちを予想したいと思います。フロイド・メイウェザーが立ち上がりから鋭いパンチを上下に打ち分けて主導権を握り、中盤から戦う距離とリズムを変えて「史上最速のスピード」を生かしたボクシングでポイントアウトする展開が頭に浮かんでいます。
フロイド・メイウェザー対マルコス・マイダナの王座統一戦で、最も注目しているポイントは「開始360秒」です。立ち上がりの2ラウンドに、両陣営がどんな作戦を用意しているのか、どんなドラマが待っているのか、楽しみでたまりません!フロイド・メイウェザーとマルコス・マイダナのボクシングを考えると「開始360秒」で試合の流れが決まっちゃう可能性は十分にあると思います。
【Photo:Showtime】
フロイド・メイウェザーは「開始360秒」を戦力分析するために使うことが多く、戦力分析が終わると、スピードのギアを一段上げたり、リズムを変えたりしながら、主導権を握ろうとします。同時に「開始360秒」は、フロイド・メイウェザーが被弾する確率が最も高い時間帯でもあります。
一方、マルコス・マイダナは立ち上がりからガンガン攻撃を仕掛けて勝負するアルゼンチンの倒し屋。2013年12月に大金星を獲得したエイドリアン・ブローナー戦は、立ち上がりから猛然と襲いかかり、2ラウンドにダウンを奪いました。結果的に、立ち上がりのダメージが最後まで影響し、マルコス・マイダナはエイドリアン・ブローナーを撃破することに成功したと思います。
エイドリアン・ブローナー戦の勝利が、マルコス・マイダナの評価をドカーンと高め「ボクシング界の王様」フロイド・メイウェザー戦を実現するターニングポイントになりました。エイドリアン・ブローナーは、フロイド・メイウェザーに似たボクシングスタイルを取り入れています。果たして、マルコス・マイダナの攻撃は「本家」フロイド・メイウェザーにも通用するのでしょうか?
【Photo:Showtime】
マルコス・マイダナのトレーニングをチェックすると、ボディブローの連打から顔面への強烈な右フック、左ボディブローから右ストレートの練習を繰り返していました。ボディブローを入念に練習していたんです。フロイド・メイウェザーが誇る「ボクシング史上最速のスピード」を鈍らせるための正攻法。マルコス・マイダナはフロイド・メイウェザーを捕まえることができるでしょうか?
45戦全勝のフロイド・メイウェザーは、過去に一度もボディブローで捕まった経験がありません。後ろに重心を置き、高速でリングを移動するフロイド・メイウェザーにボディブローを当てる作業は、顔面にパンチを当てるより、さらに難しい作業だと考えています。でも、マルコス・マイダナのトレーナーを務めるロバート・ガルシアにとって「それくらいゴリッとお見通しだ」のはずです。
そんなこんなで「強調しているボディブローすらエサじゃないかな?狙いは絶対に顔面だよ。一発で致命的なダメージを与えたいはず。メイウェザーにパンチを何発も当てることは難しいもんね。中間距離なら、右ストレート。接近戦なら、右フック。特に、めちゃくちゃ伸びてくる右ストレートとクリンチ直後の体重を乗せて打ち込む右フックは大注目だよ」と激しく期待しています!
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