WBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ
チャンピオン | ミッケル・ケスラー(ドイツ) 戦績:41戦40勝30KO1敗 |
挑戦者 | ダニロ・ホイスラー(ドイツ) 戦績:33戦29勝7KO3敗1分 |
試合内容
2008年6月、空位のWBA世界スーパーミドル級タイトルを獲得し、再び王座に就いたミッケル・ケスラー。ジョー・カルザゲとの王座統一戦にこそ、負けはしましたが、自らが持っていたタイトルを再び取り戻し、今回の試合が初防衛戦となります。
ケスラーの初防衛戦の相手はランキング1位のダニロ・ホイスラー。地元、ドイツにケスラーを迎えて、悲願の世界タイトル奪取を狙います。ボクシング界屈指のスタイリッシュなボクシングをするケスラーに対して、ホイスラーが地元、ドイツの声援を背にどれだけ食い下がれるかがポイントです。
試合は序盤からチャンピオン、ケスラーのペース。開始直後から左ジャブを連打し、挑戦者のホイスラーを全く寄せ付けません。身長、リーチで劣るホイスラーはケスラーの懐に入って、パンチを連打したいところですが、これだけ速くて威力のある左ジャブを連打されるとガードをするので精一杯。懐に入るどころではないですね。
2ラウンドに入ると、さらにケスラーが手数を増やし、左ジャブに加えて、左ボディーブロー、右ストレートを打ち始め、ホイスラーを圧倒。地元の声援を背に戦うホイスラーが何もできない状態で、2ラウンド終了時点で左目がかなり腫れ上がっています。敵地、ドイツに乗り込んだケスラーですが、「自分のボクシング」に徹し、ホームもアウェイも関係ないという感じです。
3ラウンドに入っても、ケスラーが完全に試合を支配し、1分過ぎに、右ストレート、左ジャブ、右ストレートを顔面に打ち込み、ホイスラーのガードが壊れたところへ、左スマッシュを顔面へ突き上げてダウンを奪います。スマッシュをまともにもらったホイスラーはそのまま後ろへ倒れこみ、後頭部を強打。10カウントで起き上がることができず、ケスラーが敵地、ドイツで初防衛に成功しました。
ケスラー、めちゃめちゃ強かったです。相性もあるでしょうが、ランキング1位のホイスラーが全く何もできない展開でした。「並みのボクサーがケスラーと戦っても、勝負にならない」ということを証明する試合で、ケスラーの強さばかりが目立ちましたね。チャンピオンクラスじゃないと、左ジャブだけでペースを握られて、ボクシングにならないでしょう。ケスラーが実力をみせつけた初防衛戦でした。
試合結果
試合結果 | ミッケル・ケスラーが3ラウンドKO勝ちで初防衛に成功。 |