IBF世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | ジョセフ・アグベコ(ガーナ) 戦績:28戦27勝22KO1敗 |
挑戦者 | ヨニー・ペレス(コロンビア) 戦績:19戦全勝14KO |
試合内容
ガーナ出身の屈強なファイター、ジョセフ・アグベコが、コロンビア出身の全勝挑戦者、ヨニー・ペレスを迎えたIBF世界バンタム級タイトルマッチです。ジョセフ・アグベコもヨニー・ペレスも攻撃を好むボクサーで、激しい打ち合いになりそうですね。
試合序盤、まずペースを握ったのは世界タイトル初挑戦となる挑戦者のヨニー・ペレス。右ジャブから左ストレートのワンツーだけでなく、左右のフック、アゴを突き上げる左右のアッパーなど、多彩なパンチでチャンピオンのジョセフ・アグベコと真正面から打ち合います。
「初めて観るけど、ペレスはまとまりのあるボクサーだなあ。さすがのアグベコも苦戦するんじゃない?」とコロンビア出身の全勝挑戦者を絶賛する管理人。ヨニー・ペレスはアマチュアで200戦以上の戦績を持ち、プロ転向後も全勝街道を歩んでいます。手数が多く、しかもタフ。攻撃だけでなく、ディフェンスも上手く、フォームが綺麗ですね。
前回の防衛戦で、軽量級屈指の強打者、ビック・ダルチニャンの3階級制覇を阻止したジョセフ・アグベコが、ヨニー・ペレスの的確で力強い連打の前に打ち負けています。「パワフルなボクシングが持ち味のアグベコが打ち負けて前へ出られないよ。ペレスは打ち合っても打たれても強いタフなファイターだなあ」と屈強な挑戦者に驚く管理人。ジョセフ・アグベコが打ち負けるという全く予想できない展開で試合が進んでいます。
7ラウンドに入ると、ジョセフ・アグベコがラウンド序盤から力を込めてパンチを打ち、試合の流れを変えようとします。勝負をかけたジョセフ・アグベコに対して、ヨニー・ペレスも後退することなく、パンチをもらいながらも真正面から打ち合って応戦。ジョセフ・アグベコもヨニー・ペレスも手数が多く、クリンチの少ない素晴らしい打ち合いになってきました。
「お互い、一歩も下がれない我慢比べになってきたなあ。アグベコもペレスもすごい手数だけど、両者のスタミナは大丈夫かな?」と2人の余力を確認する管理人。ヘッドハンター(顔面狙い)のジョセフ・アグベコに対して、ヨニー・ペレスは上下にパンチを打ち分けてジョセフ・アグベコにダメージを与えています。ラウンドが進むにつれて、ジョセフ・アグベコはヨニー・ペレスのボディーブローを嫌がる場面が増えてきました。
「下がったほうが負ける展開になってきたよ」と思い始めた10ラウンド。思わぬ展開で試合が動きます。ラウンド終了間際、激しい接近戦の打ち合いで、ヨニー・ペレスの頭とジョセフ・アグベコの顔面が激突!苦痛で顔をゆがめ、後ろを向いたジョセフ・アグベコに対して、ヨニー・ペレスが強烈なワンツーからフックを叩き込みダウンを奪います。
「うわ!接戦だけに、このダウンは大きいよ。このラウンドだけで、一気に2ポイント差がついちゃった」と思わず口にする管理人。ダウンを奪われたジョセフ・アグベコは、11ラウンド、12ラウンド、ヨニー・ペレスの懐に入って左ジャブから右ストレートのワンツー、左右のフックを連打し、ポイントを奪い返そうと必死にパンチを出します。
試合終盤はまさに死闘。ものすごい打ち合いを演じたジョセフ・アグベコとヨニー・ペレスですが、どちらも相手をKOすることはできず、12ラウンド終了のゴング。勝敗は3人のジャッジに委ねられます。結果は3人のジャッジすべてが挑戦者のヨニー・ペレスを支持。ヨニー・ペレスがジョセフ・アグベコに12ラウンド判定勝ちを収め、全勝のまま世界タイトル獲得に成功しました。
お互いが休まず打ち続けた凄まじい試合でした!これだけ激しい打ち合いにも関わらず、クリンチが少なく、ボクシングに必要なパワー、テクニック、精神力のすべてが詰まった試合でしたね。新チャンピオンとなったヨニー・ペレスはもちろん、王座陥落となってしまったジョセフ・アグベコにも大きな拍手を送りたいです!ボクシングの奥深さを感じさせてくれる素晴らしい試合でした。
試合結果
試合結果 | ヨニー・ペレスが12ラウンド判定勝ちで初の世界タイトル獲得。管理人の採点は115-112でヨニー・ペレスの勝ちでした。 【公式ジャッジの採点結果】
|