WBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦
同級4位 | アルフレド・アングロ(メキシコ) 戦績:17戦16勝13KO1敗 |
同級5位 | ハリー・ジョー・ヨルギー(アメリカ) 戦績:23戦22勝10KO1分 |
試合内容
激しい打ち合いを身上とするアルフレド・アングロが、無敗のハリー・ジョー・ヨルギーとWBO世界スーパーウェルター級暫定王座を争う注目の試合です。2009年5月、カーミット・シントロンに12ラウンド判定負けで、プロ初黒星を喫したアルフレド・アングロは悲願の世界タイトルを奪取できるでしょうか?
試合は序盤からアルフレド・アングロが積極的に前へ出てハリー・ジョー・ヨルギーにパンチを打ち込もうとする予想通りの展開。初黒星を喫したカーミット・シントロン戦は、カーミット・シントロンの経験や上手さ(特に左ジャブの突き合い)の前に空回ってしまったアルフレド・アングロですが、この試合は持ち味の攻撃ボクシングを存分に発揮しています。
「アングロが自然体で戦っているなあ。ラウンドが進むにつれて調子が上がってくるよ」とアルフレド・アングロの仕上がりの良さを絶賛する管理人。ハリー・ジョー・ヨルギーをロープに詰めて、パンチを上下に打ち分ける連打はさすがです。打ち合うと無類の強さを発揮するタイプですね。
一方のハリー・ジョー・ヨルギーはかなりアルフレド・アングロのプレッシャーを感じているようですが、的確にパンチを当てて反撃をしています。基本に忠実で、しかも当て勘の良いボクサー。無敗のまま初の世界戦を迎えたという実力が見え隠れする1ラウンドです。
「ヨルギーがアングロの強打を空回りさせると面白くなるぞ」と思った2ラウンド、試合が動きます。何とか距離を取って自分のボクシングをしようとするハリー・ジョー・ヨルギーに対して、アルフレド・アングロはさらにプレッシャーを強め、ラウンド中盤、ジワリジワリとハリー・ジョー・ヨルギーをコーナーへ追い詰め、強烈な右ストレート!
ハリー・ジョー・ヨルギーの顔が吹っ飛び、上を向くほど凄まじい威力です。さらに畳みかけるアルフレド・アングロは、右ストレートから左右のフックを連打し、ダウンを奪います。「アングロは打ち合うと真価を発揮するなあ」とアルフレド・アングロの強打に驚く管理人。ハリー・ジョー・ヨルギーはかなり深いダメージを負ってしまいました。完全にアルフレド・アングロのペースになってきましたね。
3ラウンド、勝負をかけるアルフレド・アングロはゴングが鳴ると同時に前へ出てパンチを連打。ハリー・ジョー・ヨルギーはパンチを打ち返して、何とか耐えようとしますが、ラウンド開始50秒、アルフレド・アングロがハリー・ジョー・ヨルギーをコーナーへ追い詰め、左右の連打を顔面、ボディーへと打ち分けます。
そして、最後はアルフレド・アングロの左フックがハリー・ジョー・ヨルギーのアゴをとらえ、意識を失ったところへ右フックを打ち込み勝負あり。ハリー・ジョー・ヨルギーが崩れ落ちた瞬間、レフェリーが試合をストップし、アルフレド・アングロが衝撃のKO勝ちで念願の世界タイトルを獲得しました。
アルフレド・アングロの強さが際立った試合でしたね。ハリー・ジョー・ヨルギーも試合を通じてパンチを出しながら応戦しようとしたのですが、打ち合うとアルフレド・アングロが1枚も2枚も上手だったようです。打ち合いを好む激しいボクシングスタイルは危ない一面も持ち合わせていますが、勝ち続けるにつれて人気が出そうですね。
試合結果
試合結果 | アルフレド・アングロが3ラウンドKO勝ちで初の世界タイトル獲得。 |