IBFインターナショナル・スーパーフライ級王座決定戦
元3階級制覇チャンピオン | ホルヘ・アルセ(メキシコ) 戦績:57戦51勝39KO5敗1分 |
フィリピン同級 | フェルナンド・ルマカド(フィリピン) 戦績:22戦19勝7KO1敗2分 |
試合内容
3階級を制覇したメキシコ出身の人気ボクサー、「やんちゃ坊主」、ホルヘ・アルセがフィリピン出身のフェルナンド・ルマカドを迎えて再起戦を行います。2009年2月、3団体統一世界スーパーフライ級チャンピオンのビック・ダルチニャンに真っ向勝負を挑み、完敗を喫したホルヘ・アルセですが、「もう一度世界チャンピオンになるよ」と持ち前の闘志は衰えることを知りません。新トレーナーにナチョ・ベリスタインを迎え、注目の再起戦に挑みます。
試合開始のゴングが鳴ると同時にホルヘ・アルセが距離を詰めて、フェルナンド・ルマカドにパンチを打ち込もうとジワジワとプレッシャーをかけます。一方のフェルナンド・ルマカドは思い切り距離を取って、ホルヘ・アルセのパンチが届かないところで、強打を警戒しながら戦っているようです。
「ルマカドはパンチを打ちながら下がらないと、アルセがガンガン前へ出て攻撃のペースを上げてくるよ。アルセの名前にちょっと負けちゃっている感じだなあ」というのが1ラウンドを観た印象です。2ラウンドに入ると、ホルヘ・アルセがプレッシャーを強め、フェルナンド・ルマカドの懐に飛び込む場面が増えます。フェルナンド・ルマカドはクリンチでホルヘ・アルセの連打を逃れますが、かなりプレッシャーを感じているようです。
3ラウンドも開始直後からホルヘ・アルセが積極的に距離を詰め、開始20秒、左ジャブでフェルナンド・ルマカドをコーナーへ追い詰めると、フェルナンド・ルマカドが左ジャブを突いてきたところで、狙い済ました右ストレートのカウンター!ホルヘ・アルセ得意のパンチがフェルナンド・ルマカドのアゴを打ち抜き、フェルナンド・ルマカドが前のめりに崩れ落ちます。
「あ、効いた!」と思わず絶叫する管理人。ダウンしたフェルナンド・ルマカドは何とか立ち上がってファイティングポーズを取ろうとしますが、10カウント以内に立ち上がることはできず、ホルヘ・アルセが3ラウンド見事なTKO勝ちで再起戦に快勝しました。
試合前は「ビック・ダルチニャン戦から5か月足らずのインターバルだけど、ダメージは大丈夫かな?」と少し心配していたのですが、「やんちゃ坊主」らしい試合で、復活を印象付けましたね。ホルヘ・アルセの人気、実力、実績を考えると、すぐにでも世界タイトル争いに絡んでくるかもしれません。「やんちゃ坊主」の動向に注目です。
試合結果
試合結果 | ホルヘ・アルセが3ラウンドTKO勝ちで再起戦に快勝。 |