WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | イバン・カルデロン(プエルトリコ) 戦績:32戦全勝6KO |
挑戦者 | ロデル・マヨール(フィリピン) 戦績:28戦25勝19KO3敗 |
試合内容
2階級制覇チャンピオンのイバン・カルデロンが、フィリピン出身の強打者、ロデル・マヨールを迎えて、WBO世界ライトフライ級タイトルの4度目の防衛戦に挑みます。ミニマム級、ライトフライ級の2階級を制覇したイバン・カルデロンはテクニックとスピードを武器に戦うサウスポー。一方のロデル・マヨールは軽量級にも関わらず、7割を超えるKO率を誇るハードパンチャーです。対照的な特徴を持つボクサー同士の戦いですね。
試合は序盤から、距離を詰めてパンチを打ち込みたいロデル・マヨールに対して、全勝チャンピオンのイバン・カルデロンがフットワークを使いながら、回り込んで戦う予想通りの展開。ロデル・マヨールは序盤から一気に主導権を奪いたいのか、めちゃめちゃ手数が多いですが、イバン・カルデロンがフットワークとブロックで、ほぼ完璧に封じ込めています。さすがはイバン・カルデロン。ディフェンスの上手さは天下一品ですね。
2ラウンド、3ラウンド、4ラウンドには、前へ出てくるロデル・マヨールに対して、イバン・カルデロンがカウンターの左ストレート、右フックを打ち込む場面が増えます。ラウンドが進むにつれて、イバン・カルデロンがロデル・マヨールのパンチに慣れてきたようです。ウリセス・ソリス戦を観る限り、ロデル・マヨールはかなり手強いファイターだと思うのですが、イバン・カルデロンの動きを観ていると、簡単にかわしている感じがするので、不思議ですね。
「このままカルデロンのペースになるかな?」と思い始めた5ラウンド開始直後、チャンピオンのイバン・カルデロンが偶然のバッティングで額をカット!額の上部(髪の毛の生え際のあたり)ですが、傷が深いのか、かなりの出血量です。レフェリーがドクターを呼んで傷口をチェックした後、お互いにストップによる採点を意識してか、急にペースが上がり、手数が多くなります。
6ラウンドに入り、「一気に試合が動くかも」と注目していると、ラウンド中盤、再びレフェリーがドクターを呼んで、イバン・カルデロンの傷口をチェックします。ドクター判断は試合続行不可能。偶然のバッティングによる負傷判定となり、決着は6ラウンドまでのジャッジの採点に委ねられます。
結果は1人がイバン・カルデロン、1人がロデル・マヨール、1人がドローで引き分け。チャンピオンのイバン・カルデロンがアクシデントを乗り越え、4度目の防衛に成功しました。「これから」という時のストップで残念ですが、引き分け防衛なので、いずれ再戦で決着をつける機会がありそうですね。
試合結果
試合結果 | イバン・カルデロンが6ラウンド負傷判定の末、ドロー防衛に成功。管理人の採点は58-56でイバン・カルデロンの勝ちでした。 【公式ジャッジの採点結果】
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