WBC世界ライト級王座決定戦
同級ランキング1位 | エドウィン・バレロ(ベネズエラ) 戦績:24戦全勝24KO |
同級ランキング2位 | アントニオ・ピタルア(コロンビア) 戦績:49戦46勝40KO3敗 |
試合内容
24戦全勝24KOのパーフェクトレコードを誇るエドウィン・バレロが、ベテランの強打者、アントニオ・ピタルアと激突するWBC世界ライト級王座決定戦です。マニー・パッキャオが返上した世界タイトルをランキング1位のエドウィン・バレロとランキング2位のアントニオ・ピタルアが争います。エドウィン・バレロが勝てば2階級制覇、アントニオ・ピタルアが勝てば初戴冠です。
試合は序盤から管理人の予想を覆す衝撃の展開。開始30秒こそ、お互いがリング中央をサークルして、相手の強打を警戒しますが、試合が進むにつれて、エドウィン・バレロが徐々にプレッシャーを強めます。そして、開始1分には、アントニオ・ピタルアをコーナーへ詰めてパンチを連打!クリーンヒットこそ奪えませんでしたが、アントニオ・ピタルアが防戦一方になるほど、威圧感のある攻撃です。
「始まったばかりなのに、ピタルアの腰が引けてるよ」と改めてエドウィン・バレロのプレッシャーの強さを実感。ホセ・アルマンド・サンタクルスに快勝した実力者、アントニオ・ピタルアがこれほど弱気になるとは、本当に驚きです。エドウィン・バレロには、向かい合った相手ボクサーにしかわからない威圧感があるのでしょう。
そして、迎えた2ラウンド開始直後、全勝全KO勝ちを続けるエドウィン・バレロのパンチが火を噴きます。ゴングが鳴ると同時に飛び出したエドウィン・バレロが右ジャブで距離を測り、得意の左ストレート。ブロックしたアントニオ・ピタルアが反撃の右フックを打ち込もうとしたところへ、エドウィン・バレロがインサイドから強烈な右フックを叩き込み、ダウンを奪います!
「うわ!これは効いた。バレロは本当に当てるのが上手いなあ」と感心する管理人。フラフラになりながら立ち上がったアントニオ・ピタルアに対して、さらに畳みかけるエドウィン・バレロは、コンパクトな左右のフックを連打し、2度目のダウンを奪います。そして、最後は立ち上がったアントニオ・ピタルアをコーナーへ追い詰め、怒涛の連打をみせたところで、レフェリーが試合をストップ。エドウィン・バレロがアントニオ・ピタルアに2ラウンドTKO勝ちを収め、2階級制覇を達成しました。
エドウィン・バレロ、めちゃめちゃ強かったですね。エドウィン・バレロはパンチが出しやすいように、ガードを低くして戦うボクサーなので、試合前は「バレロの打ち終わりを狙って、ピタルアのパンチが当たる可能性もあるよ。ピタルアはハードパンチャーなんで、パンチをもらうと危ないかも」と心配していたのですが、結果はエドウィン・バレロの圧勝でした。パンチの威力、パンチのスピード、パンチを当てる上手さ、動きのスピード、見切りの良さ(相手のパンチをかわす動体視力)のすべてで、エドウィン・バレロがアントニオ・ピタルアを上回っていたと思います。
エドウィン・バレロは7月の初防衛戦で、コロンビア出身の強打者、ブレイディス・プレスコット(21戦全勝18KO)との対戦が予定されています。全勝全KO勝ちを続けるエドウィン・バレロと、アミール・カーンに1ラウンドKO勝ちを収めたブレイディス・プレスコット。初防衛戦もKO決着必至の好カードです。ビッグマッチを希望するエドウィン・バレロにとって、次のブレイディス・プレスコット戦が正念場になりそうですね。
試合結果
試合結果 | エドウィン・バレロが2ラウンドTKO勝ちで、2階級制覇、25連続KO勝ちを達成。 |