WBC・IBF世界スーパーライト級タイトルマッチ
チャンピオン | デボン・アレキサンダー(アメリカ) 戦績:20戦全勝13KO |
挑戦者 | アンドレアス・コテルニク(ウクライナ) 戦績:35戦31勝13KO3敗1分 |
試合内容
全勝チャンピオンのデボン・アレキサンダーが、元世界チャンピオンのアンドレアス・コテルニクと拳を交える新旧王者決戦です。サウスポーで抜群のスピードとタイミングを持ち合わせるデボン・アレキサンダーが防衛に成功するのでしょうか?それともシドニー・オリンピックの銀メダリストで、攻防兼備のアンドレアス・コテルニクがチャンピオンに返り咲くのでしょうか?
試合は、左ジャブを突きながらジワリと距離を詰めて右ストレートを打ち込もうとするアンドレアス・コテルニクに対して、サウスポーのデボン・アレキサンダーが右ジャブを突いて距離を保ちながら左ストレート、右フックのカウンターを狙う展開でスタートします。デボン・アレキサンダー、めちゃめちゃ速いですね。
2ラウンドに入ると、デボン・アレキサンダーが一段ギアを上げて手数を増やしてアンドレアス・コテルニクに襲いかかります。アンドレアス・コテルニクはブロックをすることが精一杯で、反撃することができないほどのデボン・アレキサンダーのラッシュです。
ガードの上からパンチを打たれているアンドレアス・コテルニクですが、さすがにディフェンスの良い元世界チャンピオン。上下に散らすデボン・アレキサンダーのパンチをブロックしながら少しずつデボン・アレキサンダーとの距離を縮めようとしています。アンドレアス・コテルニクはデボン・アレキサンダーの回転の速い連打をほとんどブロックしていますね。
5ラウンドに入ると、ここまで我慢してデボン・アレキサンダーの攻撃をガードしてきたアンドレアス・コテルニクがブロック終わりにパンチを打ち返し始めます。アンドレアス・コテルニクは少しずつデボン・アレキサンダーの攻撃、スピードに慣れてきたようです。
7ラウンド中盤、8ラウンド終盤には、アンドレアス・コテルニクの右ストレートがデボン・アレキサンダーの顔面をとらえるなど、アンドレアス・コテルニクが盛り返し始めています。デボン・アレキサンダーは打ち疲れもあるのか、ラウンドが進むにつれて動きが小さくなってきましたね。
試合終盤は、手数で勝負しようとするデボン・アレキサンダーに対して、アンドレアス・コテルニクはガードを固めてパンチをブロックし、一発一発を的確に叩き込むボクシングで応戦。お互いスタミナを消耗しながらも「絶対に負けないぞ」という気迫を感じる一進一退の攻防が続きます。
試合はこのまま最終ラウンドのゴングを迎え、勝敗の行方は3人のジャッジに委ねられます。結果は3人のジャッジすべてがチャンピオンのデボン・アレキサンダーを支持。デボン・アレキサンダーがアンドレアス・コテルニクを判定で破り、新旧チャンピオン対決に勝利しました。
お互いがお互いの持ち味を発揮した息詰まる試合でしたね。結果は23歳の若きチャンピオン、デボン・アレキサンダーが勝利を手にしましたが、負けたアンドレアス・コテルニクにも大きな拍手を送りたいです。アンドレアス・コテルニクはアミール・カーンに判定負けを喫し、王座陥落して以来の再起戦でしたが、素晴らしい出来だったと思います。全勝をキープしたデボン・アレキサンダーは今後、他団体のチャンピオンとの王座統一戦など、ビッグマッチの期待がかかりますね。
試合結果
試合結果 | デボン・アレキサンダーが3-0の判定勝ちでタイトル防衛に成功。管理人の採点は114-114でドローでした。 【公式ジャッジの採点結果】
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