WBA暫定世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン | ルイス・コンセプション(パナマ) 戦績:20戦19勝14KO1敗 |
挑戦者 | エリック・オルティス(メキシコ) 戦績:44戦32勝21KO9敗3分 |
試合内容
パナマ出身のルイス・コンセプションがメキシコ出身のエリック・オルティスと激突するWBA暫定世界フライ級タイトルマッチです。WBA世界フライ級チャンピオンと言えば、日本の亀田大毅選手。フライ級ながら7割を超えるKO率を誇る暫定チャンピオンのルイス・コンセプションは、いずれ亀田大毅選手と拳を交える可能性があるので、その戦いぶりに注目ですね。
試合は1ラウンドから激しい打ち合いが展開されます。プレッシャーをかけながら自慢の強打を振り回すチャンピオンのルイス・コンセプションに対して、挑戦者のエリック・オルティスはルイス・コンセプションの打ち終わりを狙って左右のフックのカウンターを狙う作戦のようです。
試合前は「コンセプションが自慢の強打を武器に迫力でオルティスを圧倒するかな?」と予想していたのですが、元WBC世界ライトフライ級チャンピオンのエリック・オルティスも勝てば2階級制覇となるだけに気合い十分ですね。ルイス・コンセプション、エリック・オルティスのどちらも真正面から勝負するタイプなので、KO決着が期待できそうです。
2ラウンドに入ると、ルイス・コンセプションが右構えから左構え(サウスポー)にスイッチしながら、エリック・オルティスを幻惑します。サウスポーにスイッチしたルイス・コンセプションは、ルイス・コンセプションの真正面に立って戦うエリック・オルティスに、左ストレートを連打!ど真ん中の左ストレートが面白いようにエリック・オルティスの顔面をとらえます。少しずつルイス・コンセプションのペースになってきました。
3ラウンドに入ると、エリック・オルティスが開始直後から勝負を仕掛けます。「このまま12ラウンド戦っても耐えきることは難しい。ダメージが少なく、スタミナが残っている今のうちに勝負に出よう」という作戦でしょうか。エリック・オルティスは足を止めて、ルイス・コンセプションと打ち合い、どちらのパンチも相手の顔面、ボディーをとらえます。「手数が減ったほうが負ける」我慢比べになってきましたね。
4ラウンド、今度はルイス・コンセプションが仕掛けます。ラウンド開始直後からルイス・コンセプションがプレッシャーをかけ続け、ラウンド中盤には得意の右ストレートをエリック・オルティスの顔面に叩き込みます。パンチをもらったエリック・オルティスの顔が跳ね上がるほどの威力です。
さらに畳みかけるルイス・コンセプションはサウスポーにスイッチし、左ストレートをエリック・オルティスの顔面に打ち込み、左右のフックを連打!最後はルイス・コンセプションの強烈な右フックがエリック・オルティスの顔面をとらえたところで、レフェリーが試合をストップ。ルイス・コンセプションがエリック・オルティスに4ラウンドTKO勝ちを収め、2度目の防衛に成功しました。
ルイス・コンセプションの攻撃力がタフなエリック・オルティスを退けた試合でしたね。エリック・オルティスのパンチも結構入っていたのですが、パンチの威力で一枚も二枚も上回るルイス・コンセプションが、よりダメージを与え、最終的にTKO勝ちを呼び込みました。ディフェンスはまだまだ改善の余地がありますが、フライ級らしからぬ迫力満点のパンチは本当に魅力的ですね。
なお、WBA世界フライ級チャンピオンの亀田大毅選手は、元世界チャンピオンの坂田健史選手と戦うことが決まっています。その試合の勝者は、WBA暫定世界フライ級チャンピオンのルイス・コンセプションと統一戦を行うことになるので、亀田大毅選手、坂田健史選手のどちらが戦うことになっても脅威となりそうですね。
試合結果
試合結果 | ルイス・コンセプションが4ラウンドTKO勝ちで2度目の防衛に成功。 |