WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | 内山高志(日本) 戦績:15戦全勝12KO |
挑戦者 | ロイ・ムクリス(インドネシア) 戦績:27戦23勝18KO2敗2分 |
試合内容
日本ボクシング界を代表するハードパンチャー、内山高志選手が、インドネシア出身の挑戦者、ロイ・ムクリスを迎えて2度目の防衛戦を行います。15戦全勝12KOと圧倒的な攻撃力で対戦相手をねじ伏せてきた内山高志選手。この試合も持ち前の強打が炸裂するのか、注目ですね。
試合は立ち上がりから内山高志選手のペースで進みます。内山高志選手は左ジャブを突きながら距離を測り、右ストレート、右フックを顔面、ボディーへ打ち分けます。挑戦者のロイ・ムクリスはガードを固めて内山高志選手の攻撃を防ごうとしますが、予想以上の破壊力に驚いていますね。
「内山選手、調子良さそうだぞ。この試合は特にボディーを意識して、上下にパンチを散らしているよ」と内山高志選手を応援する管理人。内山高志選手はパンチ力だけでなく、スピードでもロイ・ムクリスを圧倒していますね。ロイ・ムクリスは内山高志選手のスピードについて行けず、守勢に回る展開が続きます。
3ラウンドには、内山高志選手が右ストレートのボディー、右ストレートの顔面と見事なコンビネーションでクリーンヒットを奪います。4ラウンドに入ると、これまで守勢に回っていたロイ・ムクリスが「このままでは耐えきれない」と感じたのか、攻撃に転じ、お互いが打ち合う展開になります。
5ラウンド中盤には、ロイ・ムクリスの右ストレートが内山高志選手の顔面をとらえ、思わず「危ない!」と叫んでしまう管理人。しかし、その後は、内山高志が冷静にロイ・ムクリスの追撃をダッキングでかわし、2分すぎに強烈な右ストレートをロイ・ムクリスのテンプルに叩き込みます。
内山高志選手の強打をまともにもらったロイ・ムクリスは「フラフラ状態」になり、「めちゃめちゃ効いた!内山選手、チャンス!」と絶叫する管理人。一気に畳みかける内山高志選手は怒涛の6連打をロイ・ムクリスの顔面へ叩き込み勝負あり!ロイ・ムクリスが崩れ落ちたところでレフェリーが試合をストップし、内山高志選手が5ラウンドTKO勝ちで2度目の防衛に成功しました。
内山高志選手の強さが際立った試合でしたね。身長、リーチで上回るロイ・ムクリスは決して楽な相手ではないはずですが、素早いステップインで、距離の差を埋め、持ち味のパンチ力、当て勘の良さで一気に試合を決めました。「素晴らしい」としか言いようがない、とんでもない勝利です。
長谷川穂積選手の王座陥落で、西岡利晃選手と内山高志選手にかかる期待は一段と大きくなりました。内山高志選手のボクシングは「初めてボクシングを観た人をボクシングファンに変えるチカラ」を持っています。これだけ力強く、しかも鮮やかに相手をリングに沈めることができる現役日本人ボクサーがいるでしょうか?
試合後のインタビューで「自分はまだまだ伸びるボクサーだと思っています」とコメントする姿を観て、うれしくなった(拍手を送った)ボクシングファンは管理人だけではないでしょう。「日本人最強の拳」を持つ内山高志選手。連続防衛がどこまで続くのか今後も楽しみですね。日本人ボクサー、「右のエース」は内山高志選手で間違いなしです!
試合結果
試合結果 | 内山高志選手が5ラウンドTKO勝ちでタイトル防衛に成功。 |