WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | ウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ) 戦績:19戦18勝15KO1分 |
挑戦者 | ゾルト・ベダック(ハンガリー) 戦績:15戦全勝5KO |
試合内容
ボクシング史上4組目の親子世界チャンピオンとなったウィルフレド・バスケス・ジュニアが、アテネオリンピック出場経験を持つ全勝挑戦者のゾルト・ベダックを地元のプエルトリコに迎えて初防衛戦を行います。マルビン・ソンソナとの無敗対決を制して世界チャンピオンに君臨するウィルフレド・バスケス・ジュニアは、「ミスター・レフトフック」の異名を持つゾルト・ベダック相手にどんなボクシングを披露してくれるでしょうか?
立ち上がりはお互いが左ジャブを突きながら距離を測り、接近戦になると、お互いの拳が交錯するスリリングな展開。ウィルフレド・バスケス・ジュニアもゾルト・ベダックも試合開始から左ジャブがよく出ています。お互い、左ジャブはスピードがあり、スナッピーですね。
「さすがは世界ランキング1位のベダック。敵地プエルトリコでバスケス・ジュニア相手に見事な立ち上がりだよ」と全勝挑戦者に拍手を送る管理人。「このリズムならベダックにもチャンスがあるんじゃない?」と思っていると、2ラウンド中盤からウィルフレド・バスケス・ジュニアがゾルト・ベダックのボディーを打ち始め、ゾルト・ベダックの動きを止める作戦に出ます。
「思わず上手い!」と叫んでしまう管理人。ゾルト・ベダックは「ミスター・レフトフック」のニックネーム通り、左フックを得意とするボクサーですが、左ジャブだけでなく、小刻みなステップワーク(フットワーク)が素晴らしいんです。ウィルフレド・バスケス・ジュニアはゾルト・ベダックの生命線である足をまず止める作戦に切り替えてきましたね。
5ラウンド中盤には、ゾルト・ベダックの左フックをブロックしたウィルフレド・バスケス・ジュニアがすかさず右ストレートをゾルト・ベダックに叩き込みます!思わず「効いた!」と叫んでしまう管理人。ゾルト・ベダックの顔が後ろを向いてしまうほどの凄まじい威力です。
ここから一気に試合の流れがウィルフレド・バスケス・ジュニアに傾き、迎えた8ラウンド。再びウィルフレド・バスケス・ジュニアの右ストレートがゾルト・ベダックのテンプルにクリーンヒットし、ゾルト・ベダックの動きが止まります。ゾルト・ベダックは何とか踏ん張っていますが、いっぱいいっぱいの状態になってきました。
ウィルフレド・バスケス・ジュニアのペースで迎えた10ラウンド。ついにプエルトリコの会場が大歓声に包まれる瞬間が訪れます。ウィルフレド・バスケス・ジュニアが、ゾルト・ベダックの右ストレートに合わせて強烈な右ストレートのカウンターを叩き込みます!
フラフラになったゾルト・ベダックに対して、ウィルフレド・バスケス・ジュニアが一気にパンチを集めます。最後はウィルフレド・バスケス・ジュニアが得意とする右ストレートがゾルト・ベダックのアゴを打ち抜き、ついにゾルト・ベダックがダウン!何とか立ち上がったゾルト・ベダックですが、セコンドが試合を止め、ウィルフレド・バスケス・ジュニアが10ラウンドTKO勝ちでゾルト・ベダックを退け、初防衛に成功しました。
ウィルフレド・バスケス・ジュニアの右ストレートとボディーブローが、ゾルト・ベダックのボクシングを粉砕した試合でしたね。ゾルト・ベダックも敵地で健闘したと思うのですが、最後はウィルフレド・バスケス・ジュニアの強打の前にリングに沈んでしまいました。ウィルフレド・バスケス・ジュニアは25歳と若く、まだまだ強くなりそうですね。今後も注目です!
試合結果
試合結果 | ウィルフレド・バスケス・ジュニアが10ラウンドTKO勝ちでタイトルの初防衛に成功。 |