WBC米大陸バンタム級王座決定戦

試合内容

軽量級で最も「切れるパンチ」を持つ「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアがバンタム級に階級を上げて、元世界バンタム級チャンピオンのウラディミール・シドレンコと激突します。屈指の攻撃力を誇るノニト・ドネアと鉄壁のガードを誇るウラディミール・シドレンコの興味深い新旧対戦ですね。

試合は立ち上がりからノニト・ドネアがウラディミール・シドレンコに襲い掛かる予想外の展開。ノニト・ドネアは長いリーチを活かして左ジャブ、右ストレートでウラディミール・シドレンコのガードの上を叩きながら、ガードが開く瞬間を狙っているようです。ノニト・ドネアは得意の左フックを打ち込むチャンスを狙っていますね。

一方、鉄壁のガードを誇るウラディミール・シドレンコはノニト・ドネアの破壊力に戸惑っているようです。長くバンタム級で戦ってきたウラディミール・シドレンコが脅威を感じるのですから、ノニト・ドネアの攻撃力は凄まじいですね。

「ドネアの攻撃力がシドレンコの守備力を完全に上回っているよ。このままじゃ、シドレンコは苦しいなあ」と思っていると、1ラウンド1分すぎ、ノニト・ドネアの左フックがウラディミール・シドレンコのテンプルを直撃し、ウラディミール・シドレンコが一瞬ぐらつきます。

一気に畳みかけるノニト・ドネアは左ジャブで距離を測りながらウラディミール・シドレンコのダメージを確認し、1ラウンド残り10秒、左アッパーから強烈な右ストレートをウラディミール・シドレンコの顔面に叩き込んでダウンを奪います。

「うわっ！めちゃめちゃ効いた」と思わず叫んでしまうほど見事なコンビネーションです。もう少し残り時間があったら、ノニト・ドネアが1ラウンドでウラディミール・シドレンコを仕留めてもおかしくないほど、ウラディミール・シドレンコは深いダメージを負っていますね。

2ラウンドに入ると、ウラディミール・シドレンコがガードを固めて反撃しようと前へ出ますが、ノニト・ドネアが左ジャブで突き離し、強烈な右ストレート、左フックで応戦。わずか2ラウンドでウラディミール・シドレンコの顔面が真っ赤に腫れ上がっています。

3ラウンド残り1分には、ウラディミール・シドレンコが右ストレートを打ってきた瞬間に、ノニト・ドネアが得意の左フックを強振！ノニト・ドネアの強打を再びテンプルへもらったウラディミール・シドレンコはそのまま崩れ落ち、ノニト・ドネアが2度目のダウンを奪います。

「完全にドネアのペースになっちゃったな。めちゃめちゃ強いよ」と改めてノニト・ドネアの軽量級離れしたパンチに驚く管理人。ノニト・ドネアが主導権を握り、迎えた4ラウンド中盤、ノニト・ドネアが左フックから右ストレートのコンビネーションをウラディミール・シドレンコの顔面に叩き込み、3度目のダウンを奪います。

ウラディミール・シドレンコはダウンから立ち上がることができず、試合終了のゴングが鳴り響きます。ノニト・ドネアがバンタム級テストマッチとなる試合で、元世界チャンピオンのウラディミール・シドレンコに4ラウンドKO勝ちを収め、世界中のボクシングファンに改めて軽量級屈指の拳を証明しました。

ノニト・ドネア、めちゃめちゃ強かったですね。元世界チャンピオンのウラディミール・シドレンコを一方的に破壊し続けた圧巻の勝ちっぷりです。フライ級、スーパーフライ級の2階級制覇を達成し、バンタム級へ上がってきたノニト・ドネアが、長くバンタム級で戦ってきたウラディミール・シドレンコを全く苦にせず、これほど圧倒するとは予想できませんでした。

驚愕の勝利を挙げたノニト・ドネアは次戦で3階級制覇をかけて長谷川穂積選手を撃破したフェルナンド・モンティエルの持つ世界タイトルに挑戦することが決まっています。まさに世界中のボクシングファンが期待する軽量級のスーパーファイト！素晴らしいカードです。

マニー・パッキャオの後継者、ノニト・ドネアが強打を武器に3階級制覇を達成するのか？メキシコが誇る3階級制覇チャンピオンのフェルナンド・モンティエルが経験豊かな勇敢なボクシングで返り討ちにするのか？見逃せない壮絶な死闘になりそうですね。今から楽しみだな。

ノニト・ドネア対ウラディミール・シドレンコの試合結果