WBA・IBF世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | ユリオルキス・ガンボア(キューバ) 戦績:19戦全勝15KO |
挑戦者 | ホルヘ・ソリス(メキシコ) 戦績:45戦40勝29KO2敗2分1無効試合 |
ユリオルキス・ガンボア対ホルヘ・ソリスの試合内容
全勝の快進撃を続けるWBA世界フェザー級チャンピオンのユリオルキス・ガンボアが、WBA暫定世界スーパーフェザー級チャンピオンのホルヘ・ソリスを迎えて防衛戦を行います。ユリオルキス・ガンボアがひとつ上の階級のホルヘ・ソリスと戦う階級を超越した試合ですね。
この試合はWBAとIBFの2つの世界フェザー級タイトルがかけられていますが、試合前の軽量により、ユリオルキス・ガンボアのIBFタイトルが剥奪されてしまいました。IBFは「前日軽量から当日軽量まで10ポンド(約4.5キロ)以上体重を増やしてはいけない」という独自のルールがあります。
ユリオルキス・ガンボアは前日軽量をクリアしたのですが、当日軽量に姿を現さなかったため(もしかすると体重超過だったのかもしれませんね)、この時点でIBFタイトルの剥奪が決定。その結果、ホルヘ・ソリスが勝った場合だけ、IBFタイトルがホルヘ・ソリスの手元へ渡ることになります。
群雄割拠のフェザー級で、WBOチャンピオンのファン・マヌエル・ロペスと「最強の称号」を分け合うユリオルキス・ガンボア。2階級制覇を目指すベテランのホルヘ・ソリスを撃破して、さらなるビッグマッチへ進むことができるでしょうか?
試合は左ジャブと右ストレートを叩き込み、プレッシャーをかけるホルヘ・ソリスに対して、ユリオルキス・ガンボアが左ジャブで距離を測りながら飛び込んで左右のフックを狙う展開で始まります。比較的静かな立ち上がりですね。
「ソリスは積極的に前へ出ているけど、ガンボアはまだ様子を見ている段階だね。ガンボアはどこでギアを上げるかな?」と思っていると、2ラウンド開始直後、ユリオルキス・ガンボアがいきなりギアをトップに入れ、得意の左フックをホルヘ・ソリスの顔面に叩き込み、ダウンを奪います。
「ガンボアのスピードはすごいよ。懐の深いソリスが相手でも一瞬で距離を詰めちゃうもんな」と改めてユリオルキス・ガンボアのスピードに驚く管理人。一気に畳みかけるユリオルキス・ガンボアはダウンから立ち上がったホルヘ・ソリスに襲い掛かり、左右のフックを連打します。
そしてラウンド中盤、右ストレートを叩き込み、2度目のダウンを奪います。ホルヘ・ソリスはユリオルキス・ガンボアのスピードに全くついて行けませんね。ユリオルキス・ガンボアのやりたい放題になってきました。
完全に試合のペースを握ったユリオルキス・ガンボアは3ラウンド終了間際にも得意の左フックをホルヘ・ソリスに叩き込み、3度目のダウンを奪います。会場で観戦しているライバルのファン・マヌエル・ロペスもユリオルキス・ガンボアの鮮やかな攻撃に拍手を送っていますね。
4ラウンドに入ると、ユリオルキス・ガンボアが一気に勝負をかけ、プレッシャーを強めます。そして開始50秒、強烈なワンツーをホルヘ・ソリスに打ち込んで4度目のダウンを奪います。ホルヘ・ソリスは何とか立ち上がりましたが、ダメージはめちゃめちゃ深いですね。
最後はユリオルキス・ガンボアがホルヘ・ソリスをロープへ詰めて凄まじい連打を浴びせ、5度目のダウンを奪ったところでレフェリーが試合をストップ。ユリオルキス・ガンボアが持ち味のスピードを生かした連打でホルヘ・ソリスを粉砕し、階級を超越したタイトルマッチに快勝しました。
ユリオルキス・ガンボアの良さばかりが目立った試合でしたね。立ち上がりのホルヘ・ソリスは良かったと思うのですが、ユリオルキス・ガンボアが2ラウンドでギアを上げ、攻撃態勢に入った後は完全に一方的な展開でした。
こうなると、世界中のボクシングファンが期待する試合はユリオルキス・ガンボアとファン・マヌエル・ロペスのライバル決戦です。もし実現すると、軽量級屈指のビッグマッチですね。KO必至ですよ。今年中に実現してほしいなあ。
ユリオルキス・ガンボア対ホルヘ・ソリスの試合結果
試合結果 | ユリオルキス・ガンボアが4ラウンドTKO勝ちでWBAタイトル防衛に成功。 |