WBA世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | 亀田興毅(日本) 戦績:27戦26勝16KO1敗 |
挑戦者 | マリオ・マシアス(メキシコ) 戦績:31戦23勝11KO7敗1無効試合 |
亀田興毅とマリオ・マシアスの試合内容
亀田三兄弟の長男、亀田興毅(かめだ・こうき)選手がメキシコ出身のマリオ・マシアスを故郷の大阪に迎えて3度目の防衛戦を行います。2度目の防衛戦では、デビッド・デラモラに判定の末、勝利を手にした亀田興毅選手。3度目の防衛戦となる亀田興毅選手は地元ファンの前でKO勝ちを飾ることができるでしょうか?
試合は1ラウンドから大きく動きます。右ジャブを突きながら左ストレート、右フックを上下に打ち分けるチャンピオンの亀田興毅選手に対して、世界タイトル初挑戦となるマリオ・マシアスが真っ向から応戦する展開で始まります。
「お互いにジャブを突きながら距離を測っている感じだよ。あ、マシアスがサウスポーにスイッチした」と思った1ラウンド残り20秒、亀田興毅選手がマリオ・マシアスの右フックに合わせて左ストレートのカウンターを顔面に叩き込み、ダウンを奪います。
「ナイスカウンター!一瞬、意識が飛んだんじゃない?ダメージはどうかな?」とマリオ・マシアスのダメージを確認する管理人。1ラウンド終了間際のダウンだったので、試合再開後すぐにゴングが鳴りましたが、マリオ・マシアスは足に力が入っていない印象です。
2ラウンドに入ると、ダウンを奪われたマリオ・マシアスがポイントを挽回するため、スイッチをしながら勝負に出ます。しかし、ダウンを奪った亀田興毅選手はパンチを上下に打ち分けて押し返します。亀田興毅選手がダメージを抱えるマリオ・マシアスをパワーで押し込む理想的な展開になってきました。
「亀田選手はパワー勝負で押し勝てるようになってるよ。ひと回り大きくなって、バンタム級の体が馴染んできたみたいだぞ」と亀田興毅選手のボクシングに期待が高まる管理人。上半身と下半身もバランスも抜群で、上下に力強いパンチを打ち込んでいますね。
3ラウンドも亀田興毅選手が主導権を握り、マリオ・マシアスにパンチを打ち込む展開が続きます。そして迎えた3ラウンド終了間際、亀田興毅選手が再び左ストレートのカウンターをマリオ・マシアスの顔面に叩き込んでダウンを奪います。
「サウスポースタイルで戦うと、亀田選手が完全に一枚上手だね。この調子で一気に勝負を決めたいよ」と試合の行方を見守る管理人。亀田興毅選手がマリオ・マシアスの右ジャブに合わせて左ストレートをかぶせてくるので、マリオ・マシアスは攻撃の糸口がつかめず、手詰まりになっている印象です。
4ラウンドも両者がサウスポースタイルで打ち合う展開で始まります。亀田興毅選手はマリオ・マシアスのガードの隙間を狙って上下にパンチを打ち分けていますね。一方、マリオ・マシアスは少しずつ亀田興毅選手のプレッシャーに耐え切れなくなっている印象です。
「マシアスは相当苦しい展開だね。亀田選手が顔面、ボディーのどちらでも倒せそうな展開になってきたぞ」と思っていると、4ラウンド残り1分、亀田興毅選手がマリオ・マシアスをコーナーへ追い詰めて左右のボディーを連打!
耐え切れず、その場に座り込んだマリオ・マシアスはマウスピースを吐き出し、苦悶の表情を浮かべたまま、10カウントを迎えて勝負あり。亀田興毅選手がマリオ・マシアスに4ラウンドKO勝ちを収め、3度目の防衛に成功しました。
亀田興毅選手がマリオ・マシアスから3度のダウンを奪い、圧倒した試合でしたね。バンタム級に転向直後は「まだ体が出来てないかな?」と思ったのですが、この試合は力強かったですね。体がひと回り大きくなり、上半身と下半身のバランスも抜群でした。
一番の収穫はパンチを打った後に体が流れるシーンもほとんどなく、力強いパンチを連打できたことではないでしょうか?強豪ひしめくバンタム級を戦い抜くための新しい肉体を手に入れた亀田興毅選手。今後の飛躍に期待が持てる防衛戦でした。来年はビッグマッチがあるかな?ぜひ実現してほしいですね。
亀田興毅とマリオ・マシアスの試合結果
試合結果 | 亀田興毅選手が4ラウンドKO勝ちで3度目のタイトル防衛に成功。 |