WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | ジョバンニ・セグラ(メキシコ) 戦績:28戦26勝22KO1敗1分 |
挑戦者 | イバン・カルデロン(プエルトリコ) 戦績:36戦34勝6KO1敗1分 |
ジョバンニ・セグラ対イバン・カルデロンの試合内容
軽量級離れした強打と連打で世界チャンピオンに君臨するジョバンニ・セグラとサウスポーのテクニックを生かしたボクシングを武器に世界のトップで活躍を続けるベテランのイバン・カルデロンが再戦(リマッチ)で拳を交えます。
ジョバンニ・セグラとイバン・カルデロンは2010年8月に王座統一戦で激突。ジョバンニ・セグラが執拗なボディー攻撃で無敗のイバン・カルデロンに8ラウンドTKO勝ちを収め、タイトル統一に成功しました(WBAタイトルは王座統一後に返上)。
ジョバンニ・セグラのパワーがイバン・カルデロンのテクニックを封じ込め、タイトル防衛に成功するのか?それとも、イバン・カルデロンが巧みなディフェンスでジョバンニ・セグラの攻撃をかわしてタイトル奪取に成功するのか?因縁の再戦です。
試合は初戦と違って、前へ出てパンチを出しながらプレッサーをかけるジョバンニ・セグラに対して、イバン・カルデロンがコンパクトなパンチを連打して応戦する展開で始まります。イバン・カルデロンはカウンターだけでなく、自分からパンチを打ってジョバンニ・セグラの突進を止める作戦のようです。
「カルデロンがこれだけ打ち合うなんて予想外だな。真正面から打ち合うと苦しいので、サイドに回り込みながら右フックと左ストレートのカウンターを狙いたいよ」と試合の行方を見守る管理人。イバン・カルデロンが初戦より攻撃姿勢を強めたので、2人の距離が近くスリリングな接近戦になっていますね。
2ラウンドに入ると、チャンピオンのジョバンニ・セグラがプレッシャーを強め、被弾覚悟でイバン・カルデロンの懐へ飛び込みます。イバン・カルデロンは飛び込んでくるジョバンニ・セグラに対して、狙いすましたカウンターを顔面に叩き込みますが、ジョバンニ・セグラは歯を食いしばって耐えながら、イバン・カルデロンにボディーブローを連打。凄まじい連打でイバン・カルデロンにプレッシャーをかけています。
「カルデロンがロープを背負う場面が増えてきたな。初戦と似たような展開になりそうな雰囲気だぞ」と思い始めた3ラウンド。ジョバンニ・セグラが強打を振りまわしてイバン・カルデロンをロープへ詰め、自慢の強打を上下に打ち分けます。
必死に耐えるイバン・カルデロンですが、3ラウンド中盤、ジョバンニ・セグラがイバン・カルデロンのボディーを連打し、耐え切れなくなったイバン・カルデロンがダウン!ジョバンニ・セグラの強打をボディーに浴び続けたイバン・カルデロンは10カウント以内に立ち上がることができず、ジョバンニ・セグラが3ラウンドKO勝ちを収めました。
強打と連打を兼ね備えたジョバンニ・セグラがテクニシャンのイバン・カルデロンを再びパワーでねじ伏せた試合でしたね。ジョバンニ・セグラとイバン・カルデロンの相性を考えると、何度戦ってもジョバンニ・セグラが勝ちそうな雰囲気です。ジョバンニ・セグラがイバン・カルデロンの生命線であるフットワークを封じ、最後にボディーで沈めるパターンですね。
イバン・カルデロンとしては、カウンターをジョバンニ・セグラの顔面にクリーンヒットさせても、ジョバンニ・セグラが歯を食いしばりながら前へ出て2倍のパンチで反撃してくるので本当に苦しいと思います。ジョバンニ・セグラとイバン・カルデロンの試合に関しては体格差、パンチ力、打たれ強さが勝負を分ける要因となるようです。
ジョバンニ・セグラはイバン・カルデロンに連勝、しかも2連続KO勝ちを収めたことで、存在感を大きくアピールすることに成功したと思います。軽量級とは思えない豪快なボクシングを武器にさらなるビッグマッチ、2階級制覇へ向けて突き進むジョバンニ・セグラに今後も注目しましょう。
ジョバンニ・セグラ対イバン・カルデロンの試合結果
試合結果 | ジョバンニ・セグラが3ラウンドKO勝ちでタイトル防衛に成功。 |