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因縁の再戦!バーナード・ホプキンス対チャド・ドーソンのリマッチ

WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ

チャンピオン バーナード・ホプキンス(アメリカ)
戦績:61戦52勝32KO5敗2分2無効試合
挑戦者 チャド・ドーソン(アメリカ)
戦績:33戦30勝17KO1敗2無効試合

バーナード・ホプキンス対チャド・ドーソンの試合内容

世界チャンピオンに君臨する47歳のバーナード・ホプキンスが重量級離れしたスピードと強打を誇る29歳のチャド・ドーソンを迎えて因縁の再戦を行います。バーナード・ホプキンスとチャド・ドーソンは2011年10月に初対決。しかし、結果は後味の悪い無効試合となり、今回のリマッチで決着をつけることになりました。

ミドル級時代から何度となく若きチャレンジャーの壁として立ちはだかってきたバーナード・ホプキンスが再戦に勝利して防衛に成功するのでしょうか?それとも、世界中のボクシングファンが実力を認めるチャド・ドーソンが王座返り咲きを果たし、世代交代を告げるのでしょうか?決戦のゴングが鳴り響きます。

試合は、ガードを高く構えてジワリジワリと距離を詰める挑戦者のチャド・ドーソンに対して、チャンピオンのバーナード・ホプキンスが前後左右に動きながら距離を保ち、いきなり飛び込んで右ストレートのカウンターを狙う展開で始まります。

「まずはどちらもディフェンスを大事に試合に入ったね。さあ、どっちが先に仕掛けるかな?」と思った2ラウンド。チャド・ドーソンが右ジャブから左ストレートのワンツーを連打して攻撃に転じます。一方のバーナード・ホプキンスも強烈なカウンターを打ち込み、応戦しています。

「お互いに相手の攻撃を警戒しながらも、主導権を渡さないよう、めちゃめちゃ工夫してるね。ものすごい心理戦だよ」と息詰まる展開にハラハラしながら試合を観戦する管理人。何とも言えない緊張感がリングを包んでいます。

一進一退の攻防が続き、迎えた4ラウンド序盤。チャド・ドーソンがバーナード・ホプキンスをロープに詰めて攻撃しようとした瞬間、頭と頭がぶつかり、チャド・ドーソンが左目の上を大きくカットしてしまいます。

「うわっ、結構キズが深いなあ。ドーソンはここまで上手く戦っているだけに、ペースを崩さないといいんだけど」とチャド・ドーソンのキズを心配する管理人。しかし、「打倒ホプキンス」に執念を燃やすチャド・ドーソンは右ジャブから左ストレートのワンツーを連打して、カット後も攻撃の手を緩めません。

右ジャブを突くチャド・ドーソン
【Photo:The Ring Magazine

「ドーソンは本当に上手く戦ってるよ。カットした左目をしっかりとガードしながら手数とスピードで、ホプキンスにつけ込むスキを与えてないもんな。老獪なホプキンスが戦いにくそうだよ」とチャド・ドーソンの組み立てに拍手を送る管理人。

好不調の波があるチャド・ドーソンですが、この試合の出来はすばらしく、集中力もめっちゃ高いですね。しかも、チャド・ドーソンのポジショニングが格段に進歩している気がします。自分の持ち味が生きる距離を保ちながら戦っていますね。

一方のバーナード・ホプキンスは、チャド・ドーソンのプレッシャーを感じて後ろに下がりながも、一瞬のスキを突いて、カウンターを狙います。右ストレート、左右のフックを中心に単発ですが、チャド・ドーソンに主導権を渡さないボクシングを展開していますね。

左フックを打ち込むバーナード・ホプキンス
【Photo:The Ring Magazine

「採点がめちゃめちゃ難しい試合になってきたね。ホプキンスの単発のクリーンヒットを支持するか、ドーソンの手数を支持するかで採点が割れそうな展開だぞ」と一進一退の攻防に拍手を送る管理人。かなり玄人好みの試合ですが、超一流の駆け引きが楽しめる熱戦が繰り広げられています。

試合終盤に入っても、お互いが相手の攻撃を警戒しながら、自分のボクシングを貫く展開が続きます。9ラウンドに入ると、バーナード・ホプキンスが自分から攻撃を仕掛けてポイントを奪いにいきますが、チャド・ドーソンがワンツーを中心に連打で応戦しながら、バーナード・ホプキンスにペースを握らせません。

左ストレートを叩き込むチャド・ドーソン
【Photo:The Ring Magazine

試合はこのまま一撃カウンターを狙うバーナード・ホプキンスに対して、チャド・ドーソンが手数でプレッシャーをかける展開が続き、12ラウンド終了のゴング。因縁の再戦の勝敗は3人のジャッジに委ねられます。

結果は1人が引き分け、2人がチャド・ドーソンを支持。抜群の身体能力を誇るチャド・ドーソンが百戦錬磨のバーナード・ホプキンスに12ラウンド判定勝ちを飾り、2年ぶりの世界タイトル奪取に成功しました。

王座返り咲きを果たしたチャド・ドーソン
【Photo:The Ring Magazine

チャド・ドーソンの手数とスピードがバーナード・ホプキンスの老獪なボクシングを封じ込めた試合でしたね。ディフェンスを大事に戦いながら深追いをせず、自分のボクシングに徹したチャド・ドーソンの作戦が、47歳の「戦う伝説」からチャンピオンの座を奪った因縁のリマッチだったと思います。

一方、手数の差で王座陥落をなったバーナード・ホプキンスですが、パンチや動きのキレをチェックする限り、まだまだ戦えそうな雰囲気です。今後も対戦相手を選びながらピンポイントで参戦して、ボクシング界を盛り上げてほしいですね。手に汗握る玄人好みの新旧対決でした。

バーナード・ホプキンス対チャド・ドーソンの試合結果

試合結果 チャド・ドーソンが12ラウンド2-0の判定勝ち。因縁の再戦を制して、2年ぶりの世界タイトル奪取に成功しました。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 117-111
  • 117-111
  • 114-114
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