WBA世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦
| 前WBA・IBF世界 フェザー級チャンピオン |
ユリオルキス・ガンボア（キューバ） 戦績：21勝全勝16KO |
| ランキング8位 | マイケル・ファレナス（フィリピン） 戦績：42戦34勝26KO3敗4分1無効試合 |
ユリオルキス・ガンボア対マイケル・ファレナスの試合内容（前編）
1年3か月ぶりのリングに上がるユリオルキス・ガンボアが、サウスポーのマイケル・ファレナスと暫定タイトルをかけて戦う復帰戦です。プロモーターとトラブルになり、しばらくリングから離れていた全勝のスピードスターがリングに戻ってきました。
「あれ？大晦日にチャンピオンの内山高志選手が暫定チャンピオンのブライアン・バスケスと対戦するはずなのに、また暫定タイトル？」と思ったボクシングファンも多いかもしれませんね。どうやら、今回の暫定タイトルマッチは「次期挑戦者決定戦」の位置付けのようです。
「わかりやすく挑戦者決定戦でいいのに」と思いますが、オトナの事情があるのでしょう。WBAは日本の内山高志選手がチャンピオンに君臨する団体なので、ユリオルキス・ガンボア対マイケル・ファレナスの観戦に自然と力が入ります。
試合は、ガードを固めながら飛び込むタイミングを狙うサウスポーのマイケル・ファレナスに対して、久しぶりの実戦となるユリオルキス・ガンボアが鋭い左ジャブから強烈なカウンターを上下に打ち分けて応戦する展開で始まります。
内山高志選手に挑戦し、バッティングで負傷引き分けとなった経験があるマイケル・ファレナス。悲願の世界タイトル奪取に向けて、積極的に攻めようとしますが、抜群のスピードを誇るユリオルキス・ガンボアのカウンターを浴びる我慢の立ち上がりです。
「ファレナスは我慢して、後半勝負に持っていけると、最近のガンボアは終盤に必ず失速するんで、おもしろくなりそうだぞ。前半はクリーンヒットをもらわず、ボディーを中心にしつこく攻め続けたいね」と思っていると、2ラウンド終了間際、ユリオルキス・ガンボアのフックが火を噴きます。
前進を続けるマイケル・ファレナスに対して、ユリオルキス・ガンボアは左右に動いてパンチをかわし、カウンターの右フックをアゴに打ち込みます。リングに崩れ落ちるマイケル・ファレナス。ユリオルキス・ガンボアが電光石火の攻撃でダウンを奪いましたね。
「パンチと動きのスピードは、ガンボアが一枚も二枚も上手だね。やっぱり速いなあ。ファレナスのダメージはどうかな？」とダウンを奪われたマイケル・ファレナスの状態を確認する管理人。ダメージはありそうですが、ラウンド終了のゴングに救われたおかげで、少し回復することができたようです。
3ラウンドに入ると、ユリオルキス・ガンボアが攻勢を強め、勝負に出ます。一方のマイケル・ファレナスは打ち合って応戦。ユリオルキス・ガンボアのパンチを被弾していますが、逃げるより打ち合ってピンチを脱出しようとするタフなマイケル・ファレナスらしい作戦ですね。
「ファレナスにとって苦しい作戦だけど、ガンボアにとってもファレナスが打ち合ってくるほうが楽じゃないはず。ファレナスは被弾を嫌うガンボアにどれだけパンチを当てられるかな？」とマイケル・ファレナスの作戦に注目する管理人。
マイケル・ファレナスはユリオルキス・ガンボアのクリーンヒットをもらっていますが、我慢しながら前進を続け、少しずつパンチを当てることができるようになってきましたね。
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