ユリオルキス・ガンボア対マイケル・ファレナスの試合内容(後編)
ユリオルキス・ガンボア対マイケル・ファレナスの暫定王座決定戦(前編)を読む
一進一退の攻防が続き、迎えた7ラウンド。ユリオルキス・ガンボアが開始と同時に攻勢を強め、勝負に出ます。回転の速い強烈なパンチを打ち込みながら、マイケル・ファレナスにプレッシャーをかけ、右ストレートでダウンを奪います。
一気に試合を決めるため、エネルギーを使ってラッシュするユリオルキス・ガンボア。一方のマイケル・ファレナスは、ガードを固めて耐えながら、左右のフックを振り回して懸命にピンチを脱出しようとします。
2度目のダウンを奪いながら打ち疲れから失速したユリオルキス・ガンボア。大きなダメージを負いながら必死に耐え抜いたマイケル・ファレナス。どちらも苦しい状態で、試合は勝負の終盤へ突入します。
【Photo:The Ring Magazine】
「ガンボアが明らかに疲れているけど、ファレナスは逆転できるだけのパンチ力が残っているかな?もし残っていたらチャンスだよ」とマイケル・ファレナスの頑張りに拍手を送っていると、9ラウンド中盤、マイケル・ファレナスの頑張りがついに実を結びます。
ユリオルキス・ガンボアが左右のフックを連打し、マイケル・ファレナスをロープに詰めた次の瞬間。ユリオルキス・ガンボアの右フックに合わせて、マイケル・ファレナスが左フックのカウンターを強振します。
マイケル・ファレナスの起死回生のパンチがユリオルキス・ガンボアのアゴをとらえ、ユリオルキス・ガンボアがダウン!会場のボルテージと一緒に、管理人のテンションも急上昇します。
「すげえ!ファレナス、逆転できるかも。ガンボアを休ませないよう、くっついて勝負したいよ」とマイケル・ファレナスに大きな声援を送る管理人。しかし、ユリオルキス・ガンボアが距離を取り、ダメージ回復に専念します。
「ファレナスは追いきれないかな?チャンスなんだけど、ガンボアはピンチを脱出する方法を知ってるなあ」とユリオルキス・ガンボアのボクシングに注目する管理人。さすがは、オリンピックで金メダルを獲得し、プロのリングでも全勝を続けるユリオルキス・ガンボアですね。
その後は、ユリオルキス・ガンボアが距離を保ちながら、マイケル・ファレナスの反撃を封じ込め、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。採点の結果、ユリオルキス・ガンボアがマイケル・ファレナスに判定勝ちを飾り、2階級制覇に成功しました。
倒し倒されの激闘でしたね。序盤を観る限り、「ガンボアがスピードで圧倒するかな?」と思ったのですが、マイケル・ファレナスが粘りに粘って名勝負になりました。最後まで「逆転があるかも」と期待させてくれたマイケル・ファレナスの頑張りに拍手を送りたいです。
さあ、ユリオルキス・ガンボアが勝ったことで、内山高志選手が大晦日のブライアン・バスケス戦をクリアすれば、対戦の可能性が出てきました。ユリオルキス・ガンボアは確かに強敵ですが、後半勝負に持ち込めれば、十分に勝つチャンスがあると思います。
もしパンチ力のない選手なら、ユリオルキス・ガンボアに逃げ切られる可能性が高いと思うのですが、内山高志選手の破壊力と的中率があれば、一発で試合をひっくり返すことができますからね。
しかも、内山高志選手は中間距離から強打を打ち込めるので、ユリオルキス・ガンボアはめっちゃプレッシャーを感じるんじゃないかな?スタミナが切れた後半、内山高志選手の強打が飛んでくることを想像しながら戦うことはユリオルキス・ガンボアと言えど、かなり苦しいはずです。実現したら、めちゃめちゃうれしいなあ。
ユリオルキス・ガンボア対マイケル・ファレナスの試合結果
試合結果 | ユリオルキス・ガンボアが12ラウンド判定勝ちで暫定タイトル獲得に成功。2階級制覇に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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