WBC世界ウェルター級暫定王座決定戦
元3階級制覇チャンピオン | ロバート・ゲレロ(アメリカ) 戦績:33戦29勝18KO1敗1分2無効試合 |
ランキング1位 | セルチュク・アイディン(トルコ) 戦績:23戦全勝17KO |
ロバート・ゲレロ対セルチュク・アイディンの試合内容
3階級制覇の実績を誇るロバート・ゲレロと全勝の快進撃を続けるセルチュク・アイディンがWBC世界ウェルター級暫定タイトルをかけて激突します。テクニシャンのロバート・ゲレロ対ファイターのセルチュク・アイディンの楽しみな対戦ですね。
白血病の妻の看病と子どもたちの世話をするため、1年3か月リングから遠ざかっていたロバート・ゲレロ。復帰戦で階級を一気に2つ上げ、4階級制覇を狙います。一方、セルチュク・アイディンが勝てば、トルコ人初となる世界チャンピオンの誕生です。
チャンピオンのフロイド・メイウェザーがボクシング活動を制限されたことにより生まれた暫定王座決定戦。暫定タイトルを獲得するボクサーは、4階級制覇を達成を誓うロバート・ゲレロでしょうか?トルコ人初の世界チャンピオン君臨を狙うセルチュク・アイディンでしょうか?激闘を告げるゴングが鳴り響きます。
【Photo:The Ring Magazine】
試合は、ガードを固めて距離を詰め、自慢の強打を打ち込もうとするセルチュク・アイディンに対して、サウスポーのロバート・ゲレロが右ジャブで突き放しながら得意の左ストレートを狙う展開で始まります。
「アイディンのプレッシャーが強烈だね。ゲレロは、下がると一気にアイディンが詰めてくることを想定して、パンチでアイディンの前進を止めようとしているみたい。強烈な我慢比べになりそうな雰囲気だぞ」と両者のボクシングに注目する管理人。
セルチュク・アイディンがロバート・ゲレロにプレッシャーをかけ、ロバート・ゲレロが応戦する展開が続き、迎えた4ラウンド中盤。ロバート・ゲレロの強烈な左ストレートがセルチュク・アイディンの顔面に炸裂します。
【Photo:The Ring Magazine】
「うわ、強烈!久しぶりの試合だけど、ゲレロの当て勘は全く鈍っていないね」とロバート・ゲレロの左ストレートに拍手を送る管理人。並のボクサーなら倒れてもおかしくないパンチでしたが、セルチュク・アイディンはロバート・ゲレロのパンチに耐えながら前進を続けます。
6ラウンドに入ると、ロバート・ゲレロが右ジャブと右フックを使って右サイドに回り込みながら、セルチュク・アイディンの突進をかわそうとしています。セルチュク・アイディンはロバート・ゲレロのフットワークを止めるため、ボディーを中心に攻めようとしているようです。
7ラウンド残り1分、我慢してロバート・ゲレロの懐へ入ったセルチュク・アイディンが強烈な右アッパーを叩き込み、ロバート・ゲレロの動きが一瞬止まります。パンチの破壊力はセルチュク・アイディンが一枚も二枚も上手ですね。
8ラウンドは、セルチュク・アイディンが強烈な右フックと右アッパーを狙いながらプレッシャーをかける展開。ロバート・ゲレロは足を止めて、パンチに力を込めながら応戦。壮絶な消耗戦になってきました。