WBA・WBC世界スーパーライト級王座統一戦
WBAチャンピオン | アミール・カーン(イギリス) 戦績:28戦26勝18KO2敗 |
WBCチャンピオン | ダニー・ガルシア(アメリカ) 戦績:23戦全勝14KO |
アミール・カーン対ダニー・ガルシアの試合内容
悪夢の敗戦から復活を果たしたいアミール・カーンと全勝の快進撃を続けるダニー・ガルシアが王座統一をかけて拳を交えます。激戦区スーパーライト級の覇権をかけた注目のチャンピオン対決ですね。
この試合が再起戦となるアミール・カーンは2011年12月にWBAとIBFの2本のベルトをかけてレイモント・ピーターソンと激突。大接戦の末、12ラウンド判定負けを喫し、王座から陥落してしまいました。
当初、アミール・カーンはリベンジをかけてレイモント・ピーターソンと再戦を行う予定でした。ところが、薬物テストの結果、レイモント・ピーターソンからドーピングの陽性反応が認められ、リマッチがキャンセルになってしまいました。
その結果、アミール・カーン対ダニー・ガルシアが実現。WBAがレイモント・ピーターソンの王座を無効と見なし、アミール・カーンをチャンピオンに復帰させたことで、アミール・カーンとダニー・ガルシアがWBAとWBCの王座統一をかけて激突することになりました。
運命のいたずらが結びつけた2人のチャンピオン。2本のベルトを手にするボクサーは、復活の勝利を目指すアミール・カーンでしょうか?それとも、全勝の快進撃を続けるダニー・ガルシアでしょうか?決戦の幕開けを告げるゴングが鳴り響きます。
試合は、持ち前のスピードを生かして真っ正面から鋭いワンツーを狙うWBAチャンピオンのアミール・カーンに対して、WBCチャンピオンのダニー・ガルシアが力強い左右のフックで応戦する展開で始まります。
【Photo:The Ring Magazine】
「カーンは真っ向勝負だね。フットワークとパンチのスピードは、めちゃめちゃ速いなあ。ガルシアはカーンに先手を取られているけど、必ず打ち返して簡単に主導権を与えないように工夫しているよ。さあ、どっちが主導権を握るかな?」と両雄のボクシングに注目する管理人。
立ち上がりは、スピードで上回るアミール・カーンがパンチを打ち込む場面が目立ち、迎えた3ラウンド。試合が大きく動きます。攻撃を強めるアミール・カーンに対して、ダニー・ガルシアがドッシリと構え、力をためて得意のボディーブローを連打します。
「おおお、ガルシアはカーンのスピードを封じ込める作戦だね。カーンはガルシアのパンチをガードで防ぐより、空振りさせたほうがいいんじゃないかな?ガルシアはパンチを当てながらリズムを作るタイプだもんな」と思っていると、3ラウンド残り30秒、衝撃の光景が目の前に広がります。
【Photo:The Ring Magazine】
左フックから右アッパーを狙ったアミール・カーンと同じタイミングで、ダニー・ガルシアが左フックを強振!アミール・カーンを見ることなく放ったパンチが見事に顔面をとらえ、アミール・カーンが後ろに崩れ落ちます。
「うわっ、めっちゃ効いた!カーンはリングに頭を打ちつけたんじゃないかな?これは決まったでしょ」とダニー・ガルシアの渾身の一撃に酔いしれる管理人。ワンパンチで形勢が逆転しましたね。
【Photo:The Ring Magazine】
ダニー・ガルシアの凄まじい左フックをまともに浴びたアミール・カーンですが、フラフラになりながらも執念でダウンから立ち上がります。闘争本能がアミール・カーンを突き動かしている印象です。
「カーンはよく立ち上がったなあ。残り10秒、耐えられるかな?」とアミール・カーンのダメージに注目する管理人。ダウンから何とか立ち上がったアミール・カーンですが、足に全く力が入っていません。絶体絶命のピンチです。