WBCインターナショナル・シルバー・スーパーウェルター級王座決定戦
WBO世界 ウェルター級8位 |
ホルヘ・パエス・ジュニア(メキシコ) 戦績:37戦31勝19KO4敗1分1無効試合 |
メキシコ同級 | オマール・チャベス(メキシコ) 戦績:30戦28勝20KO1敗1分 |
ホルヘ・パエス・ジュニア対オマール・チャベスの試合内容
ガンガン前へ出るボクシングで人気のホルヘ・パエス・ジュニアと中間距離の打ち合いを得意とするオマール・チャベスが7か月ぶりの再戦で再び拳を交えます。激闘必至の楽しみなリマッチですね。
ホルヘ・パエス・ジュニアとオマール・チャベスはどちらも父が有名な世界チャンピオン。ホルヘ・パエス・ジュニアの父はユニークな髪型やファッションと変則的なボクシングで人気を博した元世界フェザー級チャンピオンのホルヘ・パエスです。
一方、オマール・チャベスの父は「メキシコの伝説」元3階級制覇チャンピオンのフリオ・セサール・チャベス。ちなみに、WBC世界ミドル級チャンピオンのフリオ・セサール・チャベス・ジュニアはオマール・チャベスの兄です。
ホルヘ・パエス・ジュニアとオマール・チャベスの初戦は手数の多い手に汗握る熱戦の末、ホルヘ・パエス・ジュニアが判定勝ちを飾っています。ボクシング一家に生まれた両雄。二世対決のリマッチを制するボクサーはどちらでしょうか?
試合は、ホルヘ・パエス・ジュニアが左ジャブを突きながらオマール・チャベスの懐へ飛び込み、強烈な左右のフックを上下に打ち分ける展開で始まります。一方のオマール・チャベスは下がりながらカウンターで応戦していますね。
「パエス・ジュニアのプレッシャーがめちゃめちゃ強烈だね。チャベスがパンチを打っても、パエス・ジュニアは我慢して距離を詰めてくるもんな。初戦と同じような我慢比べになりそうだぞ」と試合の行方に注目する管理人。
2ラウンド以降もホルヘ・パエス・ジュニアがオマール・チャベスにプレッシャーをかける展開が続きます。体格で上回るオマール・チャベスですが、ホルヘ・パエス・ジュニアに懐へ飛び込まれてパンチを連打される苦しい展開ですね。
7ラウンドに入ると、どちらも序盤のオーバーペースの影響で動きが鈍り始めます。前半はホルヘ・パエス・ジュニアが主導権を握っていましたが、後半に入ってオマール・チャベスが盛り返してきました。お互いに肩で呼吸をする壮絶な我慢比べが続いています。
試合終盤は、お互いが体を密着させた状態でパンチを交換する打ち合いが続き、どちらも最後までパンチを出し続け、試合終了のゴングが鳴り響きます。二世ボクサー対決の勝敗は再び3人のジャッジに委ねられます。
採点の結果、3人のジャッジすべてがホルヘ・パエス・ジュニアを支持。ホルヘ・パエス・ジュニアがオマール・チャベスに10ラウンド判定勝ちを飾り、世界チャンピオンを父に持つ二世メキシカン対決に連勝しました。
ホルヘ・パエス・ジュニアが立ち上がりの猛攻で主導権を握り、オマール・チャベスの反撃をしのいで逃げ切った試合でしたね。勇敢な父のDNAを受け継いでいることを随所に感じられる凄まじい熱戦でした。
スーパーウェルター級とウェルター級は世界の強豪がひしめく超激戦区なので、今すぐに世界タイトルへ挑戦すると厳しいかもしれませんが、強豪と対戦経験を重ねていけば、親子チャンピオンの夢を叶えるチャンスはありそうです。今後の2人の二世ボクサーに注目しましょう。
ホルヘ・パエス・ジュニア対オマール・チャベスの試合結果
試合結果 | ホルヘ・パエス・ジュニアが10ラウンド3-0の判定勝ち。ホルヘ・パエス・ジュニアがオマール・チャベスに再び勝利しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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