IBF世界バンタム級王座決定戦
ランキング1位 | ブシ・マリンガ(南アフリカ共和国) 戦績:24戦20勝12KO3敗1分 |
ランキング4位 | レオ・サンタクルス(メキシコ) 戦績:20戦19勝11KO1分 |
ブシ・マリンガ対レオ・サンタクルスの試合内容
ランキング1位のブシ・マリンガとランキング4位のレオ・サンタクルスが空位のIBF世界バンタム級タイトルをかけて拳を交えます。どちらが勝っても、初の世界タイトル獲得。手数が多いボクサー同士の楽しみな王座決定戦ですね。
サウスポーのブシ・マリンガは2009年3月に長谷川穂積選手に1ラウンドTKO負けを喫して以来、2度目の世界タイトル挑戦。一方、無敗の快進撃を続けるレオ・サンタクルスは初の世界タイトル挑戦です。注目の王座決定戦は序盤から激しい打ち合いとなりました。
試合は、ガードを固めて右ジャブを突きながら距離を詰めるブシ・マリンガに対して、レオ・サンタクルスが力強い左右のフックとアッパーを上下に打ち分けて応戦する展開で始まります。どちらも立ち上がりから積極的にパンチを打ち込んでいますね。
【Photo:The Ring Magazine】
「左右の構えこそ違うけど、マリンガもサンタクルスもコンパクトなパンチを連打して、手数で相手を圧倒する作戦だね。さあ、どっちが主導権を握るかな?」と試合の行方に注目する管理人。
ブシ・マリンガもレオ・サンタクルスもガードを固めて、チャンスが来たらパンチを集めるボクシングです。左右の違いこそあれ、ボクシングは似ていますね。違いがあるとすれば、パンチのバリエーションとガードの強固さでしょうか?レオ・サンタクルスが一枚上手な印象です。
「マリンガはサンタクルスのガードの固さを感じているみたい。サンタクルスのガードを打ち破るため、力を込めてパンチを放っているけど、サンタクルスがアッパーを上下に打ち分けてカウンターを決めてるね。サンタクルスは空いてるところを打つのが上手いなあ」とレオ・サンタクルスのボクシングに拍手を送る管理人。
【Photo:The Ring Magazine】
8ラウンド中盤には、レオ・サンタクルスが強烈な右フックをブシ・マリンガのボディーに叩き込み、ブシ・マリンガが後退します。これまで前進を続けていたブシ・マリンガですが、ボディーが効いてきましたね。
「マリンガは苦しくなってきたなあ。手数は同じくらいなんだけど、クリーンヒットはサンタクルスが圧倒的に上だもん。ディフェンスの差がダメージとスタミナの差になって出始めたかな?」と両者のボクシングに注目する管理人。
終盤も、レオ・サンタクルスがブシ・マリンガのガードの隙間を狙って、上下にパンチを打ち分ける展開が続き、試合終了のゴングが鳴り響きます。採点の結果、レオ・サンタクルスがブシ・マリンガに12ラウンド大差の判定勝ちを飾り、世界タイトル奪取に成功しました。
【Photo:The Ring Magazine】
レオ・サンタクルスのパンチのバリエーションと強固なガードが、ブシ・マリンガの粘り強いボクシングを粉砕した試合でしたね。結果的に、2人のジャッジがレオ・サンタクルスにフルマークを与えましたが、ブシ・マリンガも終始パンチを出していたので、ポイント差以上に見応えのある試合だったと思います。
打ち合いを制して、無敗のまま世界タイトルを奪取したレオ・サンタクルス。さらなる飛躍を誓う24歳の若き世界チャンピオンに今後も注目しましょう。手数の多い好戦的なボクサーなので、勝ち続けると、もっともっと人気が出そうですね。
ブシ・マリンガ対レオ・サンタクルスの試合結果
試合結果 | レオ・サンタクルスが12ラウンド3-0の大差の判定勝ち。無敗のまま世界タイトル奪取に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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