WBC暫定世界ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | ロバート・ゲレロ(アメリカ) 戦績:34戦30勝18KO1敗1分2無効試合 |
挑戦者 | アンドレ・ベルト(アメリカ) 戦績:29戦28勝22KO1敗 |
ロバート・ゲレロ対アンドレ・ベルトの試合内容(前編)
4階級制覇の実績を誇るWBC暫定世界ウェルター級チャンピオンのロバート・ゲレロと1年2か月ぶりの復帰戦となるアンドレ・ベルトが激突する注目のタイトルマッチです。技巧派サウスポーのロバート・ゲレロと強打のアンドレ・ベルトの楽しみな対戦ですね。
暫定チャンピオンのロバート・ゲレロは、相手に打たせず自分のパンチだけが当たる距離を保ちながら戦うスタイリッシュなボクサー。勝てば、フロイド・メイウェザーと対戦が予定されているだけに負けられない大一番になります。
一方のアンドレ・ベルトは禁止薬物の使用による出場停止から復活を目指す大切な試合です。チャンピオンのロバート・ゲレロがさらなるビッグマッチへ駒を進めるのでしょうか?挑戦者のアンドレ・ベルトが王座返り咲きを果たすのでしょうか?激闘を告げるゴングが鳴り響きます。
試合は1ラウンドから大きく動きます。左ジャブを突きながら右ストレートを打ち込むタイミングを狙う挑戦者のアンドレ・ベルトに対して、チャンピオンのロバート・ゲレロが積極的に左ストレートを打ち込む展開で始まります。
「あれ?ゲレロが予想以上に立ち上がりから勝負に行ってるね。ベルトが久しぶりの試合なんで、序盤でリズムを崩そうという作戦かな?」と思っていると、1ラウンド残り50秒、ロバート・ゲレロのショートの左ストレートがアンドレ・ベルトの顔面をとらえ、動きが止まります。
「ありゃ?意外と効いてるかも」とアンドレ・ベルトのダメージを確認しようとした瞬間、ロバート・ゲレロがアンドレ・ベルトのクリンチを振りほどきながら、左のフックを3連打!ロバート・ゲレロがアンドレ・ベルトからダウンを奪います。
いきなりダウンを奪ったロバート・ゲレロは2ラウンドに入っても攻撃の手を緩めず、攻め続けます。2ラウンド開始直後、ロバート・ゲレロがアンドレ・ベルトをロープに押し込んで、強烈な左アッパーと左フックを連打!2度目のダウンを奪います。
「うわっ!ゲレロのパンチがまともに目に当たったね。ベルトの右目がめちゃめちゃ腫れてるよ。見えないんじゃないかな?」とアンドレ・ベルトの状態を確認する管理人。ダウンのダメージに加え、視界を奪われる苦しい展開になっています。
3ラウンドに入ると、ロバート・ゲレロがアンドレ・ベルトを体ごとロープに押し込んで、コツコツとパンチを上下に打ち分けます。スタイリッシュなボクシングを得意とするロバート・ゲレロですが、この試合は頭をつけた接近戦で勝負していますね。
「こんなに至近距離で打ち合うゲレロは初めてかも。距離を取ってベルトにパンチを打つスペースを与えないと同時に、体のぶつかり合いや被弾を極端に嫌うベルトの嫌なボクシングに徹する作戦かな?スタミナ勝負になりそうだぞ」と予想外の展開に興味津々の管理人。
ロバート・ゲレロは序盤で主導権を握るため、オーバーペースを覚悟でスタミナを使った影響で、アンドレ・ベルトはダメージの影響で、4ラウンドが終了する頃には、どちらも肩で息をする壮絶な我慢比べになります。
「ゲレロも慣れないボクシングなんで、予想以上にスタミナを消耗しているみたい。ベルトは2度ダウンを喫したけど、ワンパンチで試合をひっくり返すことができるんで、ゲレロは精神的にもタフな試合だね。後半勝負になるかも」と両者のスタミナとダメージに注目する管理人。
試合は中盤に入っても、ロバート・ゲレロがアンドレ・ベルトを体ごとロープに押し込んで連打する展開が続きます。ただ、序盤と違うところは、アンドレ・ベルトも負けじと強烈なアッパーを突き上げ、応戦する場面が増えてきました。壮絶なパンチの応酬が繰り広げられています。