ロバート・ゲレロ対アンドレ・ベルトの試合内容(後編)
壮絶なパンチの応酬!ロバート・ゲレロ対アンドレ・ベルト(前編)を読む
チャンピオンのロバート・ゲレロが1ラウンドと2ラウンドにダウンを奪う衝撃の展開で幕を開けましたが、試合が進むにつれて、挑戦者のアンドレ・ベルトがパンチを打ち返す場面が増え、壮絶な我慢比べになってきたWBC暫定世界ウェルター級タイトルマッチ。
6ラウンドには、アンドレ・ベルトが強烈な右フックと右アッパーをロバート・ゲレロの顔面に叩き込み、顔が跳ね上がります。ロバート・ゲレロは打たれた直後、すぐに距離を詰めて追撃を回避していますが、アンドレ・ベルトのクリーンヒットも目立つようになってきました。
「ゲレロはベルトをロープに押し込み、距離をなくすことで、ベルトのパンチの威力を軽減する作戦だね。10の破壊力が8になるかもしれないけど、8のダメージは受け続けるわけだから、タフで勇敢なボクサーじゃないと、絶対にできない作戦だよ」とロバート・ゲレロの闘志に拍手を送る管理人。
一方のアンドレ・ベルトは右目の視界が完全にふさがり、さらに左目も腫れ始め、めちゃめちゃ苦しい展開ですが、逆転勝利を目指して、何とかパンチを当てようと、必死に我慢しながら反撃しています。
「ベルトはダウンのダメージの影響があるんで、前に出たくても出れないのかも。ロープに詰まると、ゲレロが必然的に距離を詰めにくるんで、そこでアッパーをきっかけに反撃しようとする作戦かな?すごい頑張りだよ」とアンドレ・ベルトにも拍手を送る管理人。
本来のアンドレ・ベルトなら、右アッパーから左右のフック、右ストレートで追撃することができるのですが、ロバート・ゲレロが必死に体を密着させるので、単発の攻撃が精一杯。一発一発に力を込めて逆転を狙います。
サッと距離を取って、パンチを打ち込む空間を作ることがうまいアンドレ・ベルトですが、この試合はロバート・ゲレロが徹底的に距離を詰めて、体を密着する打ち合いを挑むので、距離を取ることができないだけでなく、休ませてもらえません。
試合終盤も至近距離の壮絶なパンチの応酬が続きます。試合終了間際には、ロバート・ゲレロが左ストレートの連打をアンドレ・ベルトに叩き込み、フィニッシュ寸前まで追い込みますが、アンドレ・ベルトが最後まで耐え抜き、試合終了のゴングが鳴り響きます。
勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は3人のジャッジすべてがロバート・ゲレロを支持。ロバート・ゲレロが接近戦の壮絶な打ち合いの末、アンドレ・ベルトに12ラウンド判定勝ちを飾り、暫定タイトルの初防衛に成功しました。
ロバート・ゲレロが最初から最後までアンドレ・ベルトを体ごとロープに押し込んで攻撃を続けた衝撃の試合でしたね。全く予想していなかった壮絶なパンチの応酬に言葉を失ってしまいました。ロバート・ゲレロにもアンドレ・ベルトにも大きな拍手を送りたいです。
ロバート・ゲレロがアンドレ・ベルトを撃破したことで、対戦を熱望していた5階級制覇チャンピオンのフロイド・メイウェザーと2013年5月に激突することが決まりました!5階級制覇チャンピオンと4階級制覇チャンピオンのメガマッチですね。
大激戦を制して、待望のメガマッチを引き寄せたロバート・ゲレロ。世界中のボクシングファンが認める「天才」フロイド・メイウェザーにどんなボクシングで対抗するのでしょうか?ロバート・ゲレロの作戦に注目ですね!
ロバート・ゲレロ対アンドレ・ベルトの試合結果
試合結果 | ロバート・ゲレロが12ラウンド判定勝ち。暫定タイトルの初防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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