WBO世界スーパーライト級暫定王座決定戦
ランキング1位 | ブランドン・リオス(アメリカ) 戦績:32戦31勝23KO1分 |
ランキング2位 | マイク・アルバラード(アメリカ) 戦績:34戦33勝23KO1敗 |
ブランドン・リオス対マイク・アルバラードの試合観戦レビュー(前編)
魂の名勝負から5か月。連打とタフネスを誇るブランドン・リオスと手数の多いテクニシャンのマイク・アルバラードが再び拳を交えます。世界中のボクシングファンが熱狂した激闘の続きは、WBO世界スーパーライト級の暫定タイトルをかけた再戦です。
ブランドン・リオス対マイク・アルバラードの初戦は2012年10月。大激闘の末、ブランドン・リオスが7ラウンドTKO勝ちを飾り、無敗対決に勝利しました。ボクシングの歴史に残る名勝負を演じた両雄の魂は再び共鳴するのでしょうか?再戦のゴングが鳴り響きます。
試合は、左ジャブを突きながら距離を保ち、中間距離からパンチを狙うマイク・アルバラードに対して、ブランドン・リオスが左ジャブを突きながら距離を詰め、射程圏内に入ると、強烈なフックを振り回す展開で始まります。
「お!リオスは予想通り、立ち上がりから出てきたね。アルバラードは初戦と違って、打ち合いを避け、距離を保とうとしてるみたい。アルバラードがリオスのプレッシャーをどれだけ回避できるか、序盤のポイントになりそうだぞ」と熱戦の予感に大興奮の管理人。
2ラウンドに入ると、ブランドン・リオスがさらにプレッシャーを強め、体ごとマイク・アルバラードをロープに押し込んで、得意の連打を狙おうとします。一方のマイク・アルバラードは左ジャブでは止めきれないと感じているのか、右ストレートを強振し始めましたね。
「リオスのプレッシャーが厳しくなってきたなあ。アルバラードもパンチで止めないと押し切られることをわかっているんで、距離を取りながらも、下半身に力を込めて応戦し始めたね。さあ、どっちが主導権を握るかな?」と試合の行方に注目する管理人。
ブランドン・リオスが被弾を覚悟で距離を詰め、迎えた2ラウンド残り1分。ブランドン・リオスの左ジャブがマイク・アルバラードのアゴをとらえ、マイク・アルバラードがぐらつきます!
一気に攻勢を強めるブランドン・リオスは強烈な連打を上下に打ち分け、マイク・アルバラードに襲いかかります。フラフラになりながら、パンチを出して、必死に耐え抜くマイク・アルバラード。絶体絶命のピンチでしたが、何とか耐え抜きましたね。
3ラウンドに入ると、マイク・アルバラードが距離を取り、ダメージ回復に努めます。一方のブランドン・リオスは一発を狙いすぎているのか、少し手数が減っている印象です。
「リオスが下(ボディー)から連打で食いつけると、アルバラードが最も嫌な展開に持ち込めそうなんだけどなあ」と思っていると、3ラウンド残り30秒、前進するブランドン・リオスに対して、マイク・アルバラードが強烈な右ストレートのカウンターを叩き込みます。
「うぎゃ、効いた!」と絶叫する管理人。驚異のタフネスを誇るブランドン・リオスがぐらつく、すさまじいカウンターです。ブランドン・リオスは、マイク・アルバラードの追撃を打ち合って耐え抜きましたが、ダメージがさすがに深そうですね。
4ラウンドに入ると、マイク・アルバラードが大きく距離を取り、前進するブランドン・リオスにカウンターを狙う作戦を実行。一方のブランドン・リオスは前進してポイントを奪い返そうとしますが、マイク・アルバラードのカウンターを浴びる苦しい展開です。
「アルバラードがうまく戦っているよ。パンチを打ってリオスの前進を止めるとき、離れてリオスの攻撃を回避するときの境界線が、初戦と比べて、はっきりしてるね。リオスは、簡単に逃がさないためにも、パンチを打ちながら前進したいなあ」と両者の作戦に注目する管理人。
初戦と同じく、壮絶な死闘で幕を開けたブランドン・リオス対マイク・アルバラードの再戦。ラウンドが進むにつれて、マイク・アルバラードがアウトボクシングに徹するようになり、ブランドン・リオスの攻撃をかわしながら、試合は勝負の後半戦へ突入します。
次の記事 | ブランドン・リオス対マイク・アルバラードの再戦(後編)へ続く |