WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

内山高志選手とハイデル・パーラの試合内容

一撃必殺の強打と冷静な試合運びで防衛を重ねる内山高志選手が、初の世界タイトル挑戦となるハイデル・パーラを迎えて7度目の防衛戦を行います。ビッグマッチが期待される内山高志選手は無敗対決を制して、強烈な存在感を世界に発信することができるでしょうか？

試合は、左ジャブを突きながらプレッシャーをかけようとする挑戦者のハイデル・パーラに対して、チャンピオンの内山高志選手が左ジャブから右ストレートのワンツーで突き放す展開で始まります。内山高志選手もハイデル・パーラも左ジャブがよく出ていますね。

2ラウンドに入ると、内山高志選手が左フックを使い始め、速いパンチと強いパンチを駆使しながら、ハイデル・パーラの前進を止めます。ハイデル・パーラが内山高志選手の強打を警戒して、フットワークを使いながら距離を取るようになりましたね。

3ラウンドに入ると、ハイデル・パーラが上半身を振りながら再び距離を詰めます。一方の内山高志選手は、ガードを高く構えてパンチを警戒しながら、打ち終わりを狙って、カウンターの右ストレートと左フックを打ち込みます。内山高志選手が少しずつ右ストレートの距離感をつかんできたようです。

4ラウンドに入ると、内山高志選手が右ストレートを連打！ハイデル・パーラの攻撃をかわして、すかさずパンチを叩き込むシーンが増えてきました。残り30秒には、内山高志選手の強烈な右ストレートが顔面をとらえ、ハイデル・パーラが後退します。

「内山選手、ナイス！パーラの動きに慣れてきたかな？ロープに詰めたあとの左ボディーも強烈だったね」と内山高志選手の攻撃に拍手を送る管理人。5ラウンドに入ると、ハイデル・パーラが大きく距離を取り、アウトボクシングに切り替えます。

「パーラが打ち合いを嫌がってるね。内山選手、下（ボディー）で動きを止めて、上（顔面）で仕留めたいなあ」と内山高志選手の作戦に注目する管理人。ハイデル・パーラはボディーが効いているのか、距離が詰まると、まずボディーをガードするようになってきましたね。

「かなりダメージが深いかも。ボディーが効いてるんで、顔面に当たりやすくなりそうだぞ」と思い始めた5ラウンド中盤。足を止めた接近戦の打ち合いとなり、ハイデル・パーラが左フックを打ち込もうとした瞬間、内山高志選手が強烈な左ボディーブローを突き刺し、ハイデル・パーラが崩れ落ちます。

「ぎょえー、すごい破壊力！決まったんじゃないかな？」と大興奮の管理人。リングを転げ回るハイデル・パーラは10カウント以内に立ち上がることができず、勝負あり。内山高志選手がハイデル・パーラに5ラウンドKO勝ちを飾り、7度目の防衛に成功しました。

内山高志選手のすさまじい一撃が炸裂しましたね！苦悶の表情を浮かべるハイデル・パーラの姿を観ながら「アバラが折れちゃったんじゃないかな？」と思わず心配してしまう完璧なボディーブローです。「ボディーで動きを止めて、顔面でフィニッシュ！」を期待していたら、ボディーの一撃で終わっちゃいました！

個人的に、ハイデル・パーラ戦の内山高志選手は、いろいろと試しながら戦っている印象を受けました。特に、左ボディーブローが印象的で、将来の強敵、ビッグマッチを見据えた大きな武器になりそうです。

世界的に考えると、内山高志選手が将来的に対戦を希望しているユリオルキス・ガンボアをはじめ、スピードを武器に戦うボクシングが主流になっているので、左ボディーブローはいろんな意味で勝利のカギを握るパンチになると思います。

強打がクローズアップされがちな内山高志選手ですが、実は、試合運びがめちゃめちゃ秀逸なボクサーです。安心して試合を観戦できる安定感は群を抜いていますね。

パンチのバリエーションが増えると、いろんなタイプのボクサーに対応できるはずので「鬼に金棒になるんじゃないかな？」とますます期待しちゃいます。

圧巻の一撃で強烈な存在感をアピールした内山高志選手。7度目の防衛戦は、内山高志選手が見据える将来のビッグマッチに大きな期待を感じることができたチャレンジングな内容でした。「当たれば、終わる」イメージは、対戦相手にとって、めちゃめちゃ脅威なんだろうなあ。

内山高志選手とハイデル・パーラの試合結果