WBA世界ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | エイドリアン・ブローナー(アメリカ) 戦績:27戦全勝22KO |
挑戦者 | マルコス・マイダナ(アルゼンチン) 戦績:37戦34勝31KO3敗 |
エイドリアン・ブローナー対マルコス・マイダナの試合内容(前編)
全勝で3階級制覇を達成したエイドリアン・ブローナーが、アルゼンチンが誇る強打のマルコス・マイダナを迎えるWBA世界ウェルター級タイトルマッチ。「新時代の天才」エイドリアン・ブローナーのウェルター級の実力が試される注目の初防衛戦です。
試合が決定する前から激しい舌戦を繰り広げていたエイドリアン・ブローナーとマルコス・マイダナ。エイドリアン・ブローナーが若きスーパースターの才能を見せつけ、初防衛に成功するのでしょうか?それとも、マルコス・マイダナが自慢の強打をさく裂させ、2階級制覇を成し遂げるのでしょうか?両雄の火花散る遺恨マッチは、波乱の幕開けとなりました!
開始20秒、挑戦者のマルコス・マイダナが右ストレートをエイドリアン・ブローナーのテンプルへ叩き込み、エイドリアン・ブローナーがバランスを崩します。いきなり猛攻を仕掛けるマルコス・マイダナ。エイドリアン・ブローナーは必死にクリンチをして、マルコス・マイダナの追撃を防ごうとしますが、マルコス・マイダナがクリンチを振りほどき、強引にパンチを打ち込みます。
【Photo:Showtime】
「ブローナーは体が温まっていない立ち上がりに、いきなりもらっちゃったね。マイダナは『ブローナーに勝ちたいならKOを狙うしかない』を有言実行してるよ。最高におもしろい幕開けじゃない?」と立ち上がりのマルコス・マイダナの奇襲に大興奮の管理人。マルコス・マイダナは開始直後からエンジン全開で、迷いなく攻めていますね。
2ラウンドに入ると、マルコス・マイダナがロングの左フックを振り回し、エイドリアン・ブローナーが後ろへよけた次の瞬間。マルコス・マイダナが再び強振したロングの左フックが、エイドリアン・ブローナーの顔面を直撃し、エイドリアン・ブローナーが崩れ落ちます!
「なぬっ!めっちゃ効いてるよ!マイダナは最高のスタートを切ったね。逆に、ブローナーはどうしたんだろう?明らかに動きがおかしいよ。ウォーミングアップが足りなかったのかな?1ラウンドのダメージの影響で、体が動かないのかな?」と予想外のダウンに大絶叫の管理人。ダウンから立ち上がったエイドリアン・ブローナーですが、足がガクガクしています。
【Photo:Showtime】
さらに攻勢を強めるマルコス・マイダナ。クリンチで必死に耐え抜くエイドリアン・ブローナー。2ラウンド終了のゴングが鳴り響き、屈辱のダウンを乗り切ったエイドリアン・ブローナーですが、迷いながら戦っている印象です。初めて目にする姿ですね。エイドリアン・ブローナーとマルコス・マイダナの好対照のボクシングが印象的な立ち上がりです。
3ラウンドに入ると、エイドリアン・ブローナーが距離をキープして、左ジャブからカウンターの右アッパーを狙うボクシングで、マルコス・マイダナの猛攻を回避しようとします。一方のマルコス・マイダナは「攻めよう」とする気持ちは伝わってくるのですが、手数が減っている印象です。
「マイダナはいきなりダウンを奪った影響で、逆に、大きいパンチを狙いすぎているのかな?ブローナーに休む時間を与えないように、もう少し手数がほしいなあ」と思っていると、4ラウンドに入り、マルコス・マイダナが左ジャブを打ち始め、リズムを取り戻そうとします。
【Photo:Showtime】
ところが、マルコス・マイダナが左ジャブを使い始めたことで、エイドリアン・ブローナーが距離をキープして、同じく左ジャブで応戦。パンチのスピードと的確さで上回るエイドリアン・ブローナーが盛り返し始めました。左ジャブの突き合いは、エイドリアン・ブローナーが一枚も二枚も上手なようです。
5ラウンドに入ると、マルコス・マイダナが再び強いパンチを打ち込みながらエイドリアン・ブローナーの懐へ飛び込み、クリンチしながらパンチを連打!一方のエイドリアン・ブローナーはマルコス・マイダナが飛び込んでくるタイミングで右アッパーを突き上げ、距離が詰まると、的確なボディブローを打ち込みます。
「マイダナがパンチを我慢しながら攻撃を続けることができるか?ブローナーがダメージを抱えている状態でパンチを打ち続け、マイダナを後退させることができるか?中盤のヤマ場かも。さあ、どっちが主導権を握るかな?」と一進一退の攻防に興味津々の管理人。お互いにめちゃめちゃ苦しい状況で、一歩も引くことが許されない極限の我慢比べが繰り広げられています。
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